Monday, November 9, 2015

脚本が却下される理由ベスト10

アメリカには、脚本に関係する職業がたくさんあります。

例えば、脚本コンサルタント、ストーリーアナリスト、ストーリーコーチなど。 また、脚本家ではなく「ライター」というカテゴリーの中にも、ストーリー担当、登場人物担当、舞台設定担当など細かい肩書きが用意されています。

私が尊敬するストーリーコーチ兼脚本コンサルタントのCorey Mandell氏が、「脚本が却下される理由ベスト10」を挙げているのですが、なかなか鋭いのでここで紹介します。

1. シーンに意味深い葛藤がない。
2. ストーリーの展開が指南書に則ったルールに従い過ぎている。
3. 主人公が典型的、その他の登場人物も月並み。
4. 悪役が漫画っぽい、悪のための悪。
5. 登場人物に関する論理があやふや。(登場人物の行動や動機が明確でないか信じがたい)
6. 女性の登場人物の描写が不十分。
7. ストーリーの内容が薄い。(20ページ分を100ページに引き延ばしてある)
8. 葛藤が不合理かつ一時的。(葛藤が生まれてもすぐに解決され影響を受けることなくドラマは続く)
9. ドラマがパターン化し繰り返されている。
10. ストーリーが始まるのが遅い。

6は、アメリカの脚本家は圧倒的に男性が多いから。プロの脚本家と言えど自分と同性でない登場人物を書くのは苦手な人が多いようだ。「女性の気持ち分かります!」というキャッチフレーズでアピールしようかなぁと真剣に考えている今日この頃。

日本ではこのようなリストを目にしたことはないように思う。もしどなたかリストを作られり持っておられる方がいらっしゃたら是非送ってください!
 
 



 

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