Tuesday, February 10, 2015

中年留学の悪いところ

前回のブログ内容のようないきさつで、中年留学をした私です。
いいことがたくさんありましたが、悪いことはどうだったでしょう?

・社会人経験をしてるので、学校や授業内容のアラが目につきやすい。
・自分のお金で来てるので、それが無駄になるようなことがあるとイライラしてしまう。
・ビザの関係で働けないので、貯金額とにらめっこしながら貧乏生活を余儀なくされる場合がある。
・暗記力が落ちてることを思い知らされる。
・脳に今までと違う活動をさせようとすると、嫌がってるのが手に取るようにわかり、いちいち時間がかかる。
・体力がクラスメイトについていけないときがある。
・体調管理をしていても、体のあちこちに支障が出てくる。
・家族が高齢なので、家庭の問題や事情を優先させないといけない場合が多くなる。

まあどれも一般的中年問題ではあります。ただ環境が海外であるために、
・第2言語での戦いになる。
・日本での経験を経験として生かせない場合がある。
・健康保険が高くて制限された保険にしか加入できない、または全く加入できないために(アメリカの場合)、完全な治療を受けられない場合がある。
・家族の元へ行くのに時間が掛かる。
ということが伴います。

私の場合は、ニューヨークに住んだこともあり、映画学校に通ったこともあったので、ほとんどのことは覚悟して行ったんだけど、思ったほど経験を生かすことができないことと、脳の働きが悪いこと、この2点には苦しめられています!

経験を生かすことができないのは、以前とやってることが違う、土地や環境が違うことが、中年留学の辛い点だけど、これに「時期が違う」というのが加わるのでなかなか手強い。技術の進化スピードが速いので、手段や考え方がどんどん変わっていく。特に私がやってる映像制作は、デジタルワールドなのでね、ブツブツ。

脳の働きが悪いのは本当に腹が立つ。働きが悪いというより、頭が悪い、というのが正解かもしれないけど、それを言ったらオシマイなので、言わないよー。記憶力はまあ仕方ないとして放ったらかしだけど、柔軟な発想を生み出す柔らかい脳、私の仕事にはこれが大事。毎晩シャワーから出たら、頭から脳を取り出してマッサージしたいくらい。

中年留学を考えている方、何か質問あったら是非どうぞ!

おっと最後に、これだけ悪いことがあっても留学してよかったか、ですが、今現在は、よかったと思う、とお答えしておきます。人生全体で考えたら、想像できなかった経験を山ほどしているので、アドベンチャラスな私としては、こちらで正解だったと思います。でも最終的にどこまでミジメな姿に落ちぶれるかわからない。とことん落ちたときに本当の答えが分かりまする。

Friday, February 6, 2015

中年留学の良いところ

今日は中年留学について書こうと思います。

私は、日本である程度ガッツリ仕事をしてからこちらに来ました。
中年になるまで一度も留学しなかったわけではなく、2年程度の短期留学はしてたんだけど、ビザやお金、キャリアの面でやっていける自信がなくて帰国してました。

日本ではコンサートプロモーターで働いてたのですが、仕事における自分の将来像が見えるに従って、年齢を重ねるに従って、このまま死んだら後悔しそうだ!と思い始めました。
なぜかというと、2年間留学したときにニューヨークで出会った映画制作をもっとやりたいという気持ちがずっと心の片隅にあったからです。

長らく悩み、決断したものの会社を説得するのにも時間が掛かり、家庭の事情を考慮してタイミングを計り、友人知人の唖然とする顔を押しのけ、やっと渡米したときには人生半ばを過ぎていました、トホ。

でも大好きな町にやってきてワクワクしながら学生を始めました。
中年留学の良いところはたくさんあります。

例えばこんなこと。

・自分のお金で来てるので、好きなことに好きなように使える。
・目的ははっきりしてるから、行動がブレにくい。
・ある程度先が読めているから慌てることが少ない。
・社会経験があるから落ち着いた判断ができ易い。
・若い友人や彼氏(私はシングルだったので)ができる!
・若い世代の文化を知れる、体験できる。
・初心に戻れる!
・いい年なんだからバカなことできない、というバリアを外せる!
・脳がまだまだ進化することを体感できる。

特に、初心に戻れることはとても気持ちよかった!
これは、ここまで環境を変えなくてもできればいいんでしょうが、私は日本にいるときはなかなかできなかった。だからとても嬉しかったよ〜。

今現在もまだ留学の続きでアクセクしてるので、あっけらかんと、「なっつかしいなぁ〜!」なーんて言えないけど、こうやって書き出してみると、笑えるエピソードをいっぱい思い出した。周りに助けてもらって中年留学させていただいて感謝です。

次回は恐怖の「中年留学の良くないところ」をお届けします。



Monday, February 2, 2015

NFL スーパーボール ガカモーレとコマーシャルとハーフタイムショー

今年はスーパーボールサンデーを、アメリカ人宅でアメリカ人に埋れて過ごした。
スーパーボールの試合は午後6時半くらいに開始だけど、スーパーボールサンデーは朝から始まる。

まずは買い出し。スーパーボールならではのアメリカンメニューの食材や飲み物をどっさり買い込む。うちの近所では、スーパーやデリが店前にテーブルを出してスーパーボール用食材を売っていた、ついでに子ども用おもちゃも。

次にその食材を使って調理。とは言ってもとても簡単メニュー。ビールをクイクイっとやりながら、アボガドを開いていく。私はビールがつらい人向けのマルガリータを担当。何度も味見しながら作ったので、完成時にはすでにちょっとふわふわふわ。お腹がすいた人用のホットドッグとサラダ、ベークドポテトもできあがる。

テーブルの上には、大量のガカモーレ(アボガドディップ) とチップスが山盛り、いろんな種類のカナッペもダンダンダーンと大胆に置かれていく。この大胆さが気持ちいい。試合が始まる直前にはピザも到着。これがアメリカ人のスーパーボールメニュー!

今年のスーパーボールはとてもいい試合だった。終盤「うそー!」というプレイが続出したおかげで大盛り上がり。私も、そのうちの1つのスーパーキャッチを実演(マルガリータがおいしかったので)、これが大ウケしたので5回ほどやった、らしい。

ところでスーパーボールと言えば、そのテレビ番組内で流れるコマーシャルが話題だ。大手企業がこぞってスーパーボール用コマーシャルを作って勝負する。日系企業ではトヨタと日産、トヨタはトヨタ全体とレクサスの2本を投入していた。コマーシャルのタイプは、全部チェックすれば、爆笑もの、皮肉もの、マジメもの、金掛かってるもの、うっそーもの、と色々あるが、今日話したいのは、マッチョ向けお涙もの。

例えばこれ(日本でも見れるかな?)




フットボールファン向けに、カッコいいもの、ダンディなもの、強いもの、はちゃめちゃもの、などではなく、動物女子どもを使った感動ものが最近増えている。私は見てるとかなりイライラするんだけど、一般的には大人気で、バドワイザーのコマーシャルは、昨年「今年のスーパーボールベストコマーシャル」を総ナメしたもののの続編。今年も上位に食い込んでいた。なんてことだ。でもこのマッチョ向けお涙ものっていうカテゴリーは、考え方としては面白いと思った。フットボールの試合中に見るものとしては意外性があるし、ターゲットから考えても逆をいっている。

今年のコマーシャルで一番よかったのはこれです!すばらしい。残念ながら私が作ったんじゃないけどね。



それからハーフタイムショー。
ケイティ・ペリーよく頑張ったと思った。激しいしがらみの中、彼女のカラーをあそこまで残せたことはすごいし、なんと言っても堂々としてた。見習いたい、笑。