Saturday, February 28, 2009

1日1本の映画

どうしてよく観た映画について書いているかというと、
いい映画を紹介したいから。
と、今は毎日1本映画を観るようにしてるから。

でも毎日ほぼ編集をしていて、ブレイクのために映画を観ています。

今日は、オーディオ編集の細かい作業をやっている。
ショットごとにレベル調整とLR調整。
Pro Tools でイフェクトかけてからしかできないところ以外は、
ざっくり全部してしまうつもり。

そして明日はフレッシュな目で、
音楽について方針を再度検討、の予定。

あー3月になってしまう!

PARADISE NOW

今日はDVDで PARADISE NOW を観た。
これは2005年に小さめの賞をいっぱいとった作品。
とってもよかった。

ストーリーはパレスチナとイスラエル紛争の自爆テロに関するもの。
でもそれに関して詳しくなりすぎず、
生きること、死ぬことについてはっきりときちんと語っている。

映画が公開されて4年経つ今も紛争は続いている。
そんな終わりの見えない状況で、この映画をつくるのはすごいことだ。
映画ができることは大きい。

夜は、友達の映画のスクリーニングパーティへ行くためブルックリンへ。
プロジェクターのあるロフトで、ポップコーンとビールとワインでワイワイ。
今日はデザイナー、イラストレーター、DJなど、
映画以外の人がいっぱいで楽しかった。

Thursday, February 26, 2009

Coraline in 3D

実写アニメーション Coraline の3Dバージョンを見に行った。

すごい完成度。
細かい作業にもう感動。
アニメーションの良さが存分に出ていた。
何の躊躇もなくファンタジーの世界に引き込まれました。

ストーリー展開はちょっと素直過ぎてた気もしたけど、
それを充分補う作品でした。
人間が演じる映画より長いエンドクレジットを見ながら、
これを実現させた人たちの、映画に対する熱い思いを感じた。

友人の VORTEX のライブを見に行く。
ノイズ、エキスペリメンタルミュージック。
1時間以上にわたる長い曲だけど、抑揚の大きさにゆらゆらだった。
私の映画の曲をつくってくれました。

Wednesday, February 25, 2009

まだまだ編集

オーディオの編集を毎日やってます。

予定していた曲をつけてみたいけど、
思ってたイメージにならない。
もう一度考え直さないと。

曲でも笑える雰囲気をつくるつもりだったけど、
ちょっとうまく行くかわからなくなってきた。
登場人物の動きのタイミングとかセリフの間が思ってたのと違ってるから、
曲が短くなりすぎたり、長くなりすぎたりしてて、
おもしろくなくなる。

サウンドデザイナーって仕事がどんな仕事かちょっとわかった。

Tuesday, February 24, 2009

オバマ大統領のスピーチ

友人の画家、彫刻家ミホさんの展覧会を見に行く。
相変わらずのカラフルな色使いと、厚みのあるあったかい絵だった。
彫刻は、あまり手を加えてない作品って言ってたけど、
ラフそうな表面だけど、絵と同じ種類の層を感じる。

夜、オバマ大統領の議会でのスピーチがあった。

彼のスピーチはいつもすごいけど今日のは格別によかった。
というか、
こんなにいい意味での野心的な、生きてる大統領のスピーチは聞いたことがない。

彼は人をその気にさせる天才。
人を動かすことがものすごくうまい。

その手段として、
平均的なまたはマイノリティひとりひとりに対してメッセージを投げる。
国民全員に国をよくする責任があると説く。

いやーすごいです。
プロ中のプロ。
日本の政治でこんなのは見たことがない。
いままでもすばらしい大統領はいたと思うけど、
その中でもプロ中のプロと思う。
目標が明確でやってることに無駄がなくて的確で正しいことをしてる。

私も映画監督としてプロ中のプロになりたいです。

Monday, February 23, 2009

アカデミー賞

アカデミー賞観ました。
私の恒例行事です。

今年は日本映画が2本も賞をとってめちゃくちゃ嬉しくなりました。
自分が思ってた以上に自分の中に日本人を感じました。

オトナになっても、アカデミー賞を見てると勇気が湧いてきます。
夢が現実になった、とか、不可能なことはない、とか、
みんな叫んでるから。

これが私のおめでたいところですね。
でもこのバカさがないと監督なんてやれませんね。
バカのままでも、人に迷惑さえ掛けなかったらいいかなと思っているんです。

また明日から頑張ります。

The Lady Vanishes

今日はヒッチコックの1938年の映画 "The Lady Vanishes" をDVDで観た。
ヒッチコックは大好きでほとんど観てるけど、
いくつか抜けてるものがある。これもそのひとつ。

ヒッチコックがイギリスからアメリカへ移る直前の、イギリス最後の作品。
この人がすごいのは、どの作品もすごいこと。
観客を裏切らない。

今日つくづく思った。
ヒッチコックがいいのは、
すべての面で観客を満足させるからだ。
ストーリーも、キャラクターも、カメラワークも、小道具も、
全部おもしろい。
そして、スリリングとロマンティックの両立がもう大好き。

そんな映画をつくりたいなあ。

Saturday, February 21, 2009

オーディオ編集

現在オーディオ編集中です。
今回は前作よりかなりこだわって音を創っています。
楽しいです。

例えば、長過ぎるショットがあります。
普通に見てると、長過ぎて、”いいから次は?”って言いたくなります。
なので、車の通過する音と犬が吠える音などを入れて、
観客の気を紛らわせます。
そんなことをしています。

しかし、今は驚くほど集中していて、
本当に一日中パソコンに向かっている。
他のことをしたいと思わないし、人と会ったり話したいと思わない。
この編集と次回作のストーリー以外のことは考えたくないみたい。

最近写真撮ってない。

Friday, February 20, 2009

陰悩録

今日は、舞台、陰悩録を見ました。
友達がプロモートしているので、絶対に来てくれと言われて行きました。
筒井康隆さんの原作で、上山克彦さんのひとり芝居です。

とてもシンプルに創られていました。
セット、照明、音響、音楽、ストーリーもシンプルです。
そのシンプルさから考えると驚くほど厚みのある作品に仕上がっていました。
ひとりであれだけみせられるはすごいです。演技に感動です。

でも、私にとっては目新しいものとは感じられなくて満足度があがりませんでした。
それは、私が日本人であの手の作品づくりに慣れているせいです。
アメリカ人の人にとってはおもしろかったらいいなと思いました。
多様なニューヨークだからこそ見られる作品として。

これは私がニューヨークに来てる理由にもなります。
日本のものを見すぎて、もっと違う世界を見たいと思ったからです。

Thursday, February 19, 2009

CHICAGO 10

今日は映画 CHICAGO 10 をDVDで観ました。
リリースされたのは2007年だからもう2年前。
おもしろかった。

1968年に民主党大会で起こったベトナム戦争反対運動に関わる暴動事件の映画。
ドキュメンタリーだけど、実験映画とも言える。
アニメーションと実写を組み合わせ、音楽に語らせ、
ナレーションはなし、という構成がとてもよかった。

異国人の私にも、なぜこれが起こったか、なぜこんなにも多くの人が参加したか、
中心人物たちはなぜこれをやったか、最後までどんな気持ちだったか、
全部よくわかった。

そして、今も結局は状況似てるなと感じた。
オバマさんへの期待、戦争終結への願い、経済大混乱。

それにしても、
映像作品としてとても楽しかった。
古い映像にカラーをかけたり、アニメーションとの組み合わせ、
音楽の使い方、
古い事件映像を観てるって感じが全くしなかったし、
めいっぱい過ぎてややこしいってこともなかった。

すばらしい。

Wednesday, February 18, 2009

カラーコレクション

今日はカラーコレクションを終了。

ストーリーは1日に起こった話だけど、
5日に渡り撮影してるので、
天気とか撮影時間によって時間経過がうまく行ってないところがあって、
それを直しました。
極力いじりたくないので、ホントに微妙な変更なんだけど、
まあこんなものかなという程度にはできました。

本当に便利なツールです。

Tuesday, February 17, 2009

The Darjeeling Limited

今日は気分転換に、ウェス•アンダーソン監督の The Darjeeling Limited をDVDで観た。
大好きな監督作品なのに観てなかったから。

今回も彼の世界が満載。
人生のせつなさが心の来ます。
もちろん、美術、音楽、カメラワーク、
いつもながらすばらしい。

ザ•ロイヤルテネンバウムズを何百回も観てる私だけど、
まだまだ楽しめた。
これってすごい。
映画がすごいのか、あたしが鈍感なのか。

Monday, February 16, 2009

パソコンがとまった

酷使してたから、とうとうパソコンがとまった。
3時間に1回は電源を切ってやるように先生に言われてたけど、
ついつい、大丈夫だろっ、、ってパソコンにきかずに進めていたせいだ。

変なメッセージも出て来たりして、
ハードドライブをすべてチェック。
データを違うドライブに移したり、バックアップを取り直したりしてたら、
朝になってた。

火曜日の締め切りはあきらめたので、
もう少し丁寧編集に戻します。

でも締め切りがあったせいで、
ものすごい集中力だった。
自分でつくった締め切りにも厳しくありたいものです。

Sunday, February 15, 2009

ずっと編集

ホントずっと編集やってます。
今日は8時間かなあ。
パソコンの前にいるのはのべもっとだけど、
ホントに集中してるのはこのくらい。
電話の音も切ってやってます。

あーでも火曜日の締め切りに間に合いそうにない。
オーディオ編集に時間かかりそう。
それに、Pro Tools 持ってないから学校行かないと、、、。

先に音楽があって、それに合わせてリップシンクさせて編集するとこは、
とても楽しかった。

Saturday, February 14, 2009

編集中は発見がいっぱい

編集中は発見がいっぱいです。

アクターへのディレクティング、こうすべきだったなあ、、とか、
セリフ、こうするべきだったなあ、、、とか、
カメラアングル、こうするべきだったなあ、、とか。

もしかして弱いかなここ、、
と思ってたところは本当に弱くなって出てくる。
マーフィーです。

どれもこれもついつい人のせいにしたくなる。
先生がこう言ったから、とか、
カメラマンが下手だったから、とか、
アクターがやらなかったから、とか。

でもすべて自分のせいです。
それがやりたくて監督やってんです。

Friday, February 13, 2009

集中してます

集中して編集やってます。

今日また新たに最悪なショットを発見。
使えない、、、。
違うショットを使って編集する方法を考えます。
そう、こうやってクリエイティブになっていくのです。

昨日は5時間、今日は7時間編集してます。

Thursday, February 12, 2009

編集です

編集しかしてないから書くことがない。
目がしんどいけど仕方ない。
誰か雇えるようになるまでは自分でやるのだ。

Wednesday, February 11, 2009

編集、編集。

学校から、来週末にスクリーニングをやると連絡があった。
それには火曜日にはファイナルカットを提出しないと間に合わない。

完全ファイナルカットはムリだけど、
なんとか見せられるカットにはして、スクリーニングしたい。
今回のはコメディなので観客の反応を観れるチャンスを逃したくない。
観客がどこでどのくらい笑ってくれるかみたいのです。

ということで、数日しかないけど、
なんとか頑張ります。

今日も一日編集。

Tuesday, February 10, 2009

Juno

JUNO をやっと観た。
HBOでやってたから。

泣いて泣いた。
すごいいい作品でした。
基本的に好きな種類の映画なんだけど、
脚本がとてもよかったし、演技もすごくよかった。
久しぶりに、一歩下がって客観的に観ず、
すっかり主観で観てしまいました。

もう一度客観的に観たいと思います。
それと脚本の分析をしたいと思います。

Monday, February 9, 2009

カットがマッチしない。

編集してます。

今やってるシーンの編集はとても難しい。
カットがマッチしないから。
これも私のブロッキングの甘さのせいだ。

登場人物の一人が延々としゃべり、
もう一人のリアクションカットを入れていくシーン。
座ってしゃべるだけのシーンなので、つまらなくならないように、
かなりカット割をしてるし、
同時に多くの細かい体の動きを入れている。

そのせいで、しゃべってるセリフのタイミングと、
体の動きのタイミングがテイクごとに違ってて、なかなか合わない。

このシーンだけでかなりの時間を費やしている。

Sunday, February 8, 2009

オスカーノミネート ショートフィルム

今日は、アカデミー賞にノミネートされているショートフィルムの特別上映を見に行った。

アニメーションではなくすべてライブアクション。
全部で5本、なぜかすべてヨーロッパ作品だった。

この5本のテーマはそれぞれ、後悔と償い、孤独と希望、突然の死、幼い心と友情、ホロコーストと多岐に渡っていた。
長さも、ショートフィルムというひとつのカテゴリーに入れられるけど、10分から30分と様々。
そしてスタイルもそれぞれ違っている。

5本を一気に見るとどうしても見比べてしまうけど、今回はそこから発展させて、
この監督がこっちの作品をつくったらどうなるだろう、
と考えてみた。
そうすると1本の作品に対して5つのスタイルが頭に浮かんだ。
それは、どの作品もきちんとスタイルを持っているからだ。
テーマ、メッセージにぶれがあってはいけないけど、
スタイルもとても大事だと痛感した。

Friday, February 6, 2009

カンパニーEAST ハムレット

今日は日本人カンパニーのステージを見に行った。
カンパニーEASTさんのハムレット。

すごいハムレットだった。
シェークスピアのハムレットをベースに、
イーストさんならではの斬り方。
とても前衛的でファーイースト的で仏教的でおもしろく見せていただきました。

舞台は専門ではないので、知らない間にプロデューサー的な目で見てました。
誰もが知ってるハムレット、
セリフはほとんど日本語、
ポイント的にスクリーンに出る英文章でストーリーは追える、
舞踏で見せる作品、
日本人以外の観客を意識した振り付けもあった、
音、音楽、色、メイク、衣装、夢は夢に出てきそうなくらいエキストリーム。
客観的な目で箇条書きするとこうなる。
世界の観客を意識して作られた作品みたいに聞こえる。

でもそんなことでこんな作品はつくれない。
イーストさんの根の深い深いところから絞り出されたエキスで創られた作品、
とひしひしと感じた。

プロデューシングとディレクティングの合体が大事です、いつも。

Thursday, February 5, 2009

ダメな日

今日は、もろもろ小さいことに追われて編集できなかった。
まずいー。いろいろ忙しくなってきたから。
明日は頑張ります。

Tuesday, February 3, 2009

映画のマガジン

今日も一日編集。

というのは嘘で、
午前中は読書、American Cinematographer と Student Filmmakers。
両方とも定期購読してます。
英語の練習をかねて、声を出して読みます。

参考まで、メール配信登録してるものがたくさんあります。
indieWIRE, Withoutabox, Shooting People, StoryLink, NewFilmmakers, mandy.com, Sundance Institute, IFP, IFC Center, filmlinc, The Museum of Modern Art, Todd P, Village Voice, New York Times, New York Magazine, TicketNetwork などなど。

午後からは編集。
いい感じに集中できてきています。

Monday, February 2, 2009

編集の日々

編集の日々が始まりました。

日本に帰っていた間、全く画を見てませんでした。
ほぼ1ヶ月、撮影してから日を置いたことになります。
なので、とても冷静に自分の撮った画を見ることができます。

集中して1ヶ月で終了したいと思っています。
このブログで宣言することで、自分を追い込むって方法です。

Sunday, February 1, 2009

スーパーボールサンデー

今日は、スーパーボールサンデー。
”スーパーボールサンデー” が、名詞として好き、なぜか。

私もテレビの前で4時間かじりつき。
友達がピッツバーグの大ファンなので、
私もピッツバーグを応援、、、と思ってたんだけど、
いつの間にか、アリゾナ側に。弱い方を応援したくなるもんですよね。
結局負けてしまったけど、とてもいい試合でした。

しかし、アメリカのエンターテイメント性にはホントに脱帽。
テレビ見ながら、もう会場に行きたくてうずうずした。

試合開始と当時に、空軍機がVの字をつくって飛んで行ったり、
国歌をジェニファーハドソンが歌ったり、
ハーフタイムショーをブルースプリングスティーンがやったり、
花火がすごかったり。
こういうことは日本でもやってるはず。
でもなんでこんなに感じ方が違うんだろう?

日本ではハッピーになりたくてその場に行きたいって思うことってあんまりない。
例えば、感動して泣きそう、、とかはよくある。
箱根駅伝とか、高校野球とか。

私が、日本映画は好きだけど、アメリカへ来て勉強してるの通じるかも。
日本映画は好きだけど、でも、
”好きな映画監督は誰?” ときかれたら、アメリカ人の名前が先に出る。
アメリカのエンターテイメント性と私の日本性を合体させたいと、
いつも思ってる。

しかし、ブルーススプリングスティーンいい顔してたなあー。