この前一人でレストランで食事をしていたとき、差別を受けた。しかもマルチ!、、だと思う。
一人のときは手軽に食事を済ませがちなんだけど、 この日は無性にメキシコ料理が食べたくなって、近くにあったメキシカンレストランへ入った。
そこはユダヤ教の人が多く住んでいる場所で、お客さんは白人ばかり。金曜日のディナータイムで、私が入った直後からテーブル待ちの列ができ始めるような込み具体。付近では人気のお店のようだ。
とってもおいしくボリューム満点のチキンモレをいただき、食べ切れなかったのでいつものように残った分をお持ち帰りにしてもらうよう頼んだところ、いつもと違う反応が返ってきた。私が頼んだ相手は、料理の出し下げと水を注ぎ足すのが担当のメキシコ系男性。
彼は、「箱持ってくるよ」と言って消え、すぐさま「箱」を持ってきたかと思うと、テーブルの上へ置いてとっとと立ち去ってしまった。彼は他のテーブルのお客さんには、残った料理を一旦キッチンに持ち帰り、パックしたものをお客さんに渡している。どうして私だけ?
とりあえずその箱に料理を詰めて、私は聞いた。文句を言いたいというよりは本当に理由を知りたかったから。大音量の音楽とおしゃべり声のせいで大声を出さなければならなかった。「ちょっと聞きたいんだけど、どうして私の料理は詰めてくれないの?」
彼は何も言わずに肩をすくめた。これ英語ではshrugと言っていろんな意味に使われるしぐさなんだけど、この場合は「別に」みたいな感じだ。私が微かに期待していた返事、「モレは箱に詰めると、ライスと豆とトルティーヤとチキンとソースが混ざってしまってクレームが多いから、お客様自身で詰めてもらってるんだ」とか「店が込み合っているので、一人のお客さんには自分で詰めてもらってるんだ」ではなかった。
店の入口で客を出迎える店長みたいな人が、心配そうにこちらを見ている。周りの客もチラチラ見てる。彼に正当な理由がないことが分かった私は店を出た。店長は、私が店を出たらすぐ私が払ったチップの額を確認していた。
現場での雰囲気や対応から考えられる理由はこんな感じかな。
1、私が店で唯一のアジア人客だった
2、一人で言いやすかった
3、女だったから
4、アグリーだったから(普段からプリティではないけど、この日は目の調子が悪くて超ド近眼メガネを掛けていて、自他ともに認めるアグリーベティだった)
はっきり言われた訳じゃないので絶対とは言えない。でもこんな風に私は感じた。
これは完全に彼自身の問題だし、私はちょっと悲しい気持ちになっただけだ。黒人の人のように命を奪われるわけではない。オバマ大統領が言うように、「行進は(セルマがアラバマで行った黒人差別を訴えるための)まだ終わっていない」。