Sunday, December 18, 2011


凍る手で 仕留めた太陽 日曜朝


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クリスマスパーティの季節ですよ

クリスマスパーティの季節です。

今日は、友だちの友だちが家で開催したクリスマスパーティへ。
生のもみの木クリスマスツリー、
キラキラデコレーションの部屋、
1週間かけないと食べ切られない食料、
人種豊か、
年齢さまざま、
話題ぐちゃぐちゃ、
酔っぱらいなし、
喧嘩なし、

の楽しいパーティでした。



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Thursday, December 15, 2011

書きものしています

今、たくさん書きものをしています。
絵本のお話をふたつ、
映画の脚本をふたつ、
何になるかまだわからないストーリーをみっつ。



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Wednesday, December 14, 2011

おぼろ月夜


















今日は、おぼろ月夜でした。

家の近所の、

クリスマスイルミネーションと、
街頭と、
おぼろ月。


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Sunday, December 11, 2011

中華の麺屋

今日は突然、最高気温がたったの 4℃ だったので、
もう Mee Noodle Shop に直行でした。
アジア人なら、知ってて便利な中華の麺屋。

もらったフォーチュンクッキーには、こう書かれていました。
With integrity and consistency-your credits are piling up.
決めたことを誠実に貫けば、あなたの評判はどんどんアップするでしょう。


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Saturday, December 10, 2011

A Mouse Told His Mother


















A Mouse Told His Mother (Bethany Roberts and Maryjane Begin)

子どもネズミとお母さんネズミの会話です。人間親子でも、アメリカでも、日本でも、どこででも聞かれるやりとりです。その中に、愛情と冒険とユーモアが目一杯詰まっています。シンプルな構成に温かくてリッチな絵が読む人にしっかりと安心感を与えます。
ああ、大好き!

残念ながら日本語訳は出ていない様子。会話における母親のうまい返しを、日本の設定にうまく置き換えられるかがポイントだけど、間違いなく日本人好みの内容だなあ。


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ヘンゼルとグレーテル























ニューヨーク冬の風物詩、ヘンゼルとグレーテル(The Metropolitan Opera)

観たわけじゃないのです。
かわいかったから写真撮った。



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トイレからオペラ

今日、リンカーンセンター近くのスターバックスで、パソコンに向かっていたら、
突然トイレから、生オペラが聞こえてきた。

BGMのジャズとかぶって私の耳に達するんだけど、
でもそれは、確かにオペラで、
確かにトイレから聞こえてきてた。

でも不思議なことに、まわりの人は全く気にしていない様子。
なんでっ???
落ち着かない私は、頭を上げたり下げたりすること約10分、
ようやくトイレに入るために並んでいたひとりの女の人と目が合って、
思いを伝えることができました。

彼女の反応は、、、苦笑いで、トイレ早くしたい、、。
なんて大らかなんだ、この国の人は!

と時々思うことがある。
イライラのポイントが違うんですね。


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Friday, December 9, 2011

財布、盗まれた!

昨日、財布を盗まれました。。。トホホ。

地下鉄の駅から地上に上がる階段で、だと思う。
リュックサック型のカバンのポケットから盗られました。

普段、人混みでは抱えてるんだけど、
昨日は雨だったので、背中に背負って、もう一つのバッグと傘を両手に持ってたんだなぁ。

私の後にいた人が、やけに早くから傘を広げていて、ちょっと私を押す感じだったので、
イヤな人、って思っていた。一度だけ振り返った。
ああ、あのときに、ギロッと睨むべきだったんだぁ!

目的地に着いたら、ポケットがぽっかり開いていた。

キャッシュカード、デビッドカード、クレジットカードの処理をして、
買ったばかりのメトロカード、地下鉄1ヶ月フリーパス104ドルを惜しんでいたら、
NYから日本に戻った友だちから、メールが来てた。

朗報でした。払い戻ししてもらえるシステムがあるはずっていうのですよ。
すぐに調べて手配しました。使用していない日数分は払い戻ししてもらえることになりました。
すばらしい! こういうところ、太っ腹で、NY大好きです。
紛失、盗難の場合、年に2回まで、払い戻ししてくれるそうです。(クレジットカードで購入、アンリミテッドカードのみ)
申請があった人には、事の真偽を調べることなく、払い戻ししてくれます。

NYだから盗難に合ったのかもしれないけど、
NYだから、払い戻ししてもらえたような気がする。


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Tuesday, December 6, 2011

リンカーンセンターのクリスマスツリー



















リンカーンセンターのクリスマスツリーももう出てました。
って、当然か。























ツリーの下を走る電車が写ってないなぁ。

電車もろくに撮れない私は、
日夜書きものに追われていて、
クリスマスを、もちろん、全く感じていない。



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Monday, December 5, 2011

Night to remember, or forget

昨日っていうか、今日の朝1時半くらいに、
狂ったようにアパートのベルが鳴り響き、ドアがドンドン叩かれた。

無視してたんだけど、5分経っても鳴り止まないので、仕方なく出たら、
下の階の人が、ドアベルに負けないけたたましさで怒鳴り始めた。

音がうるさい、物を投げるな、ドラッグやって騒ぐな、などなど。
ものすごい勢いでまくしたてる女性で、私に、単語一つも言わせてくれなかった。
あっ、違った。一つだけ言った。"I" 。I didn't make any noise. I was sleeping... の最初の I 。そこまでしか言わせてもらえなかった。
20分後に、もう一人のしゃべらなかった女性と共に帰っていった。
もちろん、私には何一つ身に覚えのないこと。騒音は、私の更に上の階の人がたててた音だったんだけど。

せめて無実を証明したいけど、ルームメイトは相手にしないと断言するし、上の階の人はこわそうで近寄りたくないし、そうこう考えるとまた引っ越ししたくなるし、上の階の人は、いつも通りうるさい、夜中でも平気で走り回ったり、何か制作したり、パーティしたり、セックスしたりしてて、私は眠れない!

と、怒りとどんよりの混ざった日曜日を過ごしていたら、
昨日、怒鳴った女性と一緒に来た、しゃべらなかった方の女性が訪ねてきた。もう一人の女性は言い過ぎだったとか、自分はあんなに言うつもりはなかったとか、このアパートは、、とか、まあ色々と説明してくださり、私の方も、言いたいことを言うことができました。ああ、ちょっとすっきり。過酷な騒音事情はかわらないけどね。

ところで、今回一番驚いたことは、20分怒鳴られ続ける、ということがどんなことかってこと。
どんなに怒鳴られたって、自分は一切悪いことはしていない、という自信の元、私の人生に必要ないことは無視無視、というのがわりと得意な方だと思っていたのだけど、今回は違った。文字通り悪夢となり、何度も私に襲いかかった。

友だちがうまいこと言ってた。
It was a night to remember, or to forget.


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Sunday, December 4, 2011

芯から暖まる

タイ料理は大好きで、わりといろいろなレストランを試しているけれど、
ここに勝つお店は、なかなか見つからない。
Arunee Thai Cuisine

寒い日と風邪を引いてる日に飲む、Tom Kha Gai スープは絶品。

今日も鼻をすすりながら飲みました。
芯から暖まるって、このこと。


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Thursday, December 1, 2011

冬のスターバックス
























昨日までと打って変わって、今日は寒いニューヨーク。
といっても、例年の寒さになっただけだ。

久しぶりにスターバックスで書きもの。
ものすごくはかどった。

彼女のハスキーボイスがいいな。
思いっきりの声でオーダーを叫ぶ。あんなに叫ばなくても十分聞こえるのに。

”音”というのは、人の声、音楽、お金の音、コーヒーマシンの音、イスの音。


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Wednesday, November 30, 2011

また会えそう

ここへ引っ越してきて以来、何度か訪ねて家具などをいただいた日本人親子が、
とうとう明日、日本へ旅立たれます。

今日は、最後の最後ってことで、洗いざらい、飲みかけの焼酎などまでいただく始末で、自分でもあきれています。

3度しかお会いしていないのに、長年の近所のお友達、みたいな気持ちになっていたところ、親子さんからも同じように言っていただいて、
やっぱり、気持ちは通じてたなぁ、と嬉しくなりました。

日本にいても、ニューヨークにいても、
お互いに、ああ、この人とは合うかも、って思えること、
年と共に少なくなってきましたね。
だから、今回はこの感覚、なつかしく感じました。

そして、今後は日本に帰られて、ご近所さんではなくなる、
そのために、家具を売っておられたから、お知り合いになれた。
もし、帰国されないなら、いくら近所でも知り合いにはなっていなかった。
という構図も興味深いものです。

またどこかで、お会いできそうな気がします。


















15年前に渡米して来られたときに購入されたという鉢植えをいただきました。
左は、株分けされた孫っ子。
大事にしまーす。



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Tuesday, November 29, 2011

タイムスリップ

今日、図書館で、タイプライターを打ってる人がいた。
カチカチカチカチ、カシッ、ギー、リンって。

確かに、パソコンではなく、ワープロでもなく、
タイプライターだった。



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Thursday, November 24, 2011

The Birth of Promotion




The Performing Arts Library で開催中の The Birth of Promotion を見てきました。
サイレント映画の時代の、映画プロモーションの展覧会です。

映画をやる前に、コンサートのプロモーションの仕事をしていたので、
プロモーションと聞くとちょっと興味があります。
この時代のプロモーションと言えば、紙媒体しかありません。
紙を使ってどこまでできるか。手作り感、アイディア勝負の紙物を楽しみましたよ。
今のデータ、パソコン時代に見ると、微笑ましかったです。
同時に、ハンドメイドの良さを、今の時代だからこそ利用すべきだとも思いましたよ。


今は、パフォーマーサイドのマネージメントからの規制が厳しくて、写真の使い方や、名前の使い方がかなり制限されていますが、
この時代は、モーションピクチャーという、世界中の人々の憧れを一身に受け止めた新しい娯楽のためなら、ということか、前例がないからか、かなりはちゃめちゃです。

キスシーンを4コマ写真にして、この映画でキスのテクニックが学べます、としたり、
なぜか全部絵文字の広告や、スターの名前で遊ぶクロスワードや、
権力者へは、映画の良さを長い文章できちんと説明した真面目手紙が送られていたり、
映画からのカット映像と文字を組み合わせて、おもしろシーンをつくったりしています。

映画とは、束の間現実を忘れさせてくれるもの、 夢を見させてくれるもの、という映画の原点を、この展覧会は思い出させてくれましたよ。



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Friday, November 18, 2011

All For One Theater Festival

友人が企画開催したイベントに顔を出してきました。

一人芝居ばかりを集めたステージ、All For One Theater Festival
観たお芝居は Shadowboxing。ものすごくレベル高くて大満足。
そのお芝居のことも、他のプログラムも、もっとリサーチしてから行けばよかった。

第一回開催ですが、評判上々、観客の入りも上々で、
来年以降も続けられそうだとのことです。
さらっと書いてますが、このNYで、この時期で、一人芝居で、と考えると、
ものすごいことです。

他イベントとの差別化、どのコミュニティとマーケットを発火点にするか、などなど、私の頭はスルスルと勝手に考え出します。もちろん、実際どうしたか知らないので、勝手もいいところなのですが、昔の癖で、脳がときどきこの動きをします。

そして、そこに蓋をして、よいしょとクラフトマン脳を引っ張りあげます。


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Tuesday, November 15, 2011

BLUE MERIDIAN















先日のブログは、大物俳優に出くわしたことで終始してしまいましたが、
実は、彼と一緒に見た(!)映画がとてもよかったのです。


BLUE MERIDIAN というドキュメンタリー映画。
Sofie Benoot というベルギー出身の26歳の監督が、クルー4人で撮った、
アメリカ南部の人と地についての映画。

興味を持ったの理由は、
1 アメリカ人じゃない監督とクルーによるアメリカについての映画だから
2 トレイラー映像が、フィクション映画のようだったから

とてもオリジナルな映画に仕上がっていました。

・”アメリカ人じゃない”目線からの、被写体へのまなざしとその距離。
・アメリカ人じゃない監督だから引き出せた(アメリカ人じゃない監督へだから話された)人々の声。
・人々の唄う歌が、彼らの心と、その地と、映画という映像集合体にそれらが置かれることと、その先の観客とをつないでいる。
・そこにあるものを、歪めずあるがままをすくいとっていくカメラの動き。しかも同時に、そのじっと事象を見つめるカメラの目は、後にずっしりと存在感を残す。

と、重々しく語ることもできるけど、映像はとってもきれいでチャーミング。
監督のQ&Aがありましたが、どこまでも自然体で透明な印象の監督でした。

ああ観てよかった。


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Monday, November 14, 2011

The Forty Part Motet

















The Forty Part Motet by Janet Cardiff

日本から友だちが来てたので、久しぶりに MoMA PS1 に行ってきました。
上の作品に引き込まれました。

40台のスピーカーが円形に並んでいます。その真ん中に座って、スピーカーからの音に包まれます。40台のスピーカーは、40人のスピーカー(話す人)。40人に自分が囲まれているように感じます。彼らは舞台の幕が開くのを待ち、そして歌が始まります。完璧な出来のコーラス。

録音技術がすばらしいので、40人の声を”生”に感じます。
生ですが、音の間違いもなく完璧なパフォーマンスです。
完璧なパフォーマンスですが、360度方向から聞こえてくるので、”40人によるコーラス”ではなく、ひとりずつの存在を感じます。
ひとりずつの存在を感じるので、録音されたミスのないパフォーマンスとわかっていても、おのおのの緊張感を感じます。
なぜ緊張感を感じるとかというと、それぞれから出る音がぶつかったり、エコーしたりするからです。

でも、音のぶつかりやエコーは、この完成されたパフォーマンスの貴重な一部で、しかも、一部であるということを聴いているときは全く感じません。全体でひとつ、立体感のあるひとつです。
そう、いつも自宅のスピーカーから聴いている音を、平べったく感じます。

この、まあるい空間で、実生活では体験できない経験をしました。
一緒に聴いていた女性で、涙を流している方がいました。

私はというと、この聞こえ方ができる人間の耳はすごいな、とかと思っていました。
体の惻部に二つだけついていて、耳たぶの角度を変えたりもできないくせに、
ものすごい感知力と調整力。


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Sunday, November 13, 2011

ロバート・デ・ニーロ

今日、ロバート・デ・ニーロを見ました!
(ロバート・デ・ニーロ”さん”)
とあるフィルムフェスティバルの上映会で、
わたしの真ん前にの席に座られました。

発見の決めてとなったのは、顔より周辺情報でした。

まず、席に着かれたのが、上映の直前、照明が落ちてからでした。
それから、サングラスがものすごく濃いブラウンでした。
それから、キャップをかぶっておられました。
ここまでで、
ムムム、有名人かも、と注視。

そして決めてとなったのは、彼の体の動きです。
腕のまわし方、振り返り方、首の動かし方。
これまであまりにも多く彼を映画の中で見てきているので、
すっかり脳にしみ込んでいたようです。
もう疑いようがありませんでした。

フェスティバル運営スタッフの会話を盗み聞くと、
”観客は、彼が彼だと気づいていたけれど、騒がずにいてくれたわ、よかったわ。”
などと嬉しそうでした。

しかし、我ながら顔じゃないところで気づくとは、
ちょっと残念。
でも、もちろん、顔も見たのよ、顔も!



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Wednesday, November 9, 2011

完璧な使いこなし

今日見た地下鉄ミュージシャンは、
コインの入った紙コップを、
完璧にタンバリンとして使いこなす、ホームレスでした。


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Monday, November 7, 2011

インロック、自分を締め出した

昨日、新しいアパートに引っ越してきました。
そして、今日早速、インロックして自分を締め出ししてしまいました。

同じ階にあるゴミ箱にゴミを捨てに行ったら、ドアがね、
ギギギギーーーー、、パッッタン、
と閉まっちゃったんです。

ものすごくショックでした。
ルームメイトは夜まで帰ってこない。携帯持ってない。お金持ってない。管理人知らない。ビル内知ってる人ゼロ。超ド近眼のメガネに、ハデハデストライプの上下部屋着にスリッパ。

ショックだったけど、なぜか落ち着いていたのを覚えている。
鍵紛失鍵忘れ常習犯、だからかな。

今回の結末は、
ビル内で出会った人に管理人の特徴を教えてもらって、管理人を探しまわって、管理人を見つけて、泣きついて、鍵を中から開けてもらいました。

どうやってって、
避難用階段をつたって窓から部屋へ侵入してもらい、中から開けてもらいました。
ルームメイトの部屋の窓が開いていたので助かったってことになります。

以前住んでいたアパートでは、パソコンを盗まれました。
それは、私が、非常用階段につながる窓の鍵を開けていたからでした。

はあ、、、
窓を施錠しないと、被害にも合うし、助かりもする。
いろんな経験させてもらってます、はい。


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Saturday, November 5, 2011

思い出引き継ぎ

明日、引っ越しです。
今日は、荷物の一部を運び入れたり、買物をしたりしていました。

引っ越し先の近くで、ガレージセールをしている日本人親子がいらっしゃったので、訪ねていろいろ頂きました。
買ったものもあるけど、タダでいただいたものの方が断然多い。
ありがたい、助かります。

何がありがたいかって、いただいたものがあったかいんですよ。
15年のニューヨーク生活にピリオドを打って、日本へ帰られるそうで、
長年大事にされてきたものをいただきました。

IKEA Furniture in good condition!
などと書かれたポスティングにはない、
思い出を引き継いだ感じがしています。

また訪ねて何かもらおう。ニッコリ



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Sunday, October 30, 2011

アパート決まりました

アパート決まりました。
ほっ。

撮影終了と同時にアパート探しを始めたので、9日かかったことになる。
まあ上出来かも。ニューヨークのアパート探しは最悪です。

この大都市で、ものすごい数の人間が同時にアパートを探しています。
家主が、ブローカーが、個人が、本当かどうかわからない情報に振り回されながら、
争奪戦に参加しています。
もちろん売り手市場なので、はぁ?と言いたくなること日常茶飯事。

来週には引っ越します。
自分で予想していた以上に、
”ほっとしました。

ほーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっっっ、
くらい、ほっとした。



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Friday, October 28, 2011

豪華お好み焼き

豪華お好み焼きをつくりました。
シーフード満載。
我が家オリジナルレシピより、こんにゃくにも参加していただきました。

アジア系友だち大喜び。
しかし、一番おいしいと言われたのは、
薄切り豚肉、
でした。

とほほ。

友だちが撮った、かつおぶしダンスのビデオを入手しないと!


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Sunday, October 23, 2011

音楽が必要だ!

1ヶ月におよぶ撮影が終わって、我にかえった私が一番最初に感じたことは、
”音楽聴いてない、音楽が必要だ!”。

寝不足とか心身疲とかいろいろあるけど、
この1ヶ月、渡米準備期間も合わせると、数ヶ月に渡って音楽を聴いていないことが、
脳のバランスを悪くしている。

と思ったときに、コンサートに誘われた。
韓国人のコーラス隊が出演するクリスチャンのコンサート。
韓国語わかんないなあ、でもカーネギーホールだし、、
と思ってひょこひょこついていきました。

しかしそこは音楽、
言葉の壁も国籍の壁もひょひょいと越える。
コーラスのレベルも高くて感動。
最後の曲は、なんだか振り付けがあって、おおはしゃぎで踊ってました。(歌えないから)

これで脳を少しもみほぐした。
毎日少しずつ音楽の注入をして行こう。

そうそう、コンサートに、かわいい水色のジャケットと帽子に身を包んだおじいさまたちがたくさんいらっしゃったので、しゃべりかけてみると、
朝鮮戦争に行かれた元アメリカ兵の方々でした。
毎年このコンサートに招待されるとのこと。
よいですね。


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アジアの血

アジアの血には逆らえないとつくづく思う。
疲れるとアジア料理に戻る。

インド料理はここがすばらしい。
Jackson Diner
さすが、本場、
って、ここはインドじゃないけど、インド人街にあるインド料理の店。
味がね、リッチですよ。手を抜いてない。


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Friday, October 21, 2011

撮影終了

今日は、撮影終了パーティでした。
そうです、撮影終了したんです!

嬉しかった。
これで普通の睡眠時間に戻れます。

結局、撮影については、ここにはあまり書かなかったなぁ。
また折に触れて書くかな。

とにかく、この一ヶ月で4キロ痩せた。
いろんな意味で、ロスト・イン・トランスレーションだったんです。


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Thursday, October 20, 2011

I just wanna have fun!

監督が、毎日脚本を書き直しているので、
急遽必要なもの、に追われる日々です。

盲目の人が二人必要、
明日の撮影に。

今回ばかりは、優秀プロデューサーも苦しそうなので、
盲目の友だち、ピーターに電話してみた。
彼は、私の前作 "Seeing" のアドバイザーをしてくれた人。
しゃべるのは2年ぶり、彼はバスで3時間かかるところに住んでるので、
誰か友達を紹介してくれるといいなと思って。

すると、なんとピーター本人が、”行ってもいいよ〜”。
いくらスケジュールが空いていたとはいえ、
翌日のよく知らない映画の撮影に、3時間かけてバスで来てくれる人は、
この街にはそうそういないです。

彼の、私の仕事を助けようって気持ちが見えて嬉しかった。
彼はいつも、 I just wanna have fun! と言っている。
funじゃないことを、人一番たくさん乗り越えてきた人のこの言葉を、
あたたかい手で受け止めたいと思います。

ピーターはもう一人、目の見えない俳優の友達ジョージを紹介してくれて、
二人とも撮影に参加。時間のない中なんとか無事終了しました。


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Sunday, October 16, 2011

癒しジャズ(含ダンス)

今日もまた、ユニオンスクエアパークで、放心状態だったとき、
ジャズが聞こえてきた。クラリネット。

耳がそっちを向いてたので、体の向きを変えずに聴いてたら、
視界の端で動くものが。

クラリネット君の音に合わせて、カップルが踊り始めてた。

写真を撮るのを忘れた、、
ほど、
んー、、、癒されてた、かな。

脳に音楽が必要だ。


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Wednesday, October 12, 2011

稼ぐためにアメリカへ

今日はレストランで夜間撮影。

アメリカで一番多くの国籍の人が住む地区のレストランだったんだけど、
さて、何料理のレストランでしょう?

答えは、バングラディッシュ!
(でも、商売気が旺盛なので、中華料理メニューもありました、はい)

朝5時に撮影終了。
マンハッタン行きの電車は満員でした。
稼ぐためにアメリカへ来た人たちが、いっぱい住む地域の電車。
早朝から働く職業の人が多いってことですね。


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Sunday, October 9, 2011

詩の押し売り

今日は休みだった。

ユニオンスクエアパークで、放心状態でボーっとしてたら、
詩の押し売りにあって、お買い上げしてしまった。
ここで紹介したかったんだけど、
もう失ってしまった。

よくない詩だった。
病気の家族を助けるために詩を売ってるとか。
ちなみにお値段は、$1でした。

読書してた人にだけ、押し売りしてたよ。
いちよう、ターゲットは絞り込んでるのね。


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Saturday, October 8, 2011

顎がはずれた

今日朝起きたら、なんと、
顎が外れてた。

口がね、開かない。
だから、しゃべられない。
アーウー、しか言えない私を見て、友だちは一歩後ずさり。

1 早く治して撮影に行かなきゃ
2 保険入ってないから病院には行けない
3 しゃべられないから人に訴えられない

この3つの理由から、私はすくっとパソコン前に座り、黙々とリサーチ。
いくつかのページの情報を参考に、エイッ。

顎が戻った。
怖かった。痛かった。

今日一日、また外れないように普段よりしゃべり続けた。口を閉じるとまた外れるような気がして、しゃべらないときも開けていた。電車では独り言をつぶやいていた。

帰りにアメフト用のマウスピースを購入。以前に歯医者さんが言ってた応急手当の方法をやってみようと思ってね。
でも、見たところ単なるゴムの塊。これをはめて寝られるの?
それとも、寝ないべき?

とりあえず、恐ろしかった一日が終わった。


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Sunday, October 2, 2011

ウクレレ聞こえた

あー、、頭がからっぽにはならないけど、
とにかく今日は休日だった。

セントラルパークで、自分を取り戻す作業が必要だった。
木の下に寝っころがって、あれこれやって、
終わったー!
と思ったら、
ウクレレが聞こえてきたよ。見えなかったんだけどなぁ。

落ち葉が舞ってた。

Friday, September 30, 2011

助けはおいしい食事

しんどいときの助けは、
おいしい食事、です。

今日はここ、 トルコ料理 Turkish Grill
普段食べない味なのに、なつかしく感じる。
そう、トルコ料理は何かが日本人の舌の味覚に近い、と以前から思っている。
何だろう?解明したいなぁ。
ここはゲバブも上品な味付けで、日本人にはちょうどいい。

あー、、、今日も助けてもらいました。
またお仕事がんばります。


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Thursday, September 29, 2011

セットで寝る

今日はもう帰るのやめて、
セットのベッドで寝ています。
このベッドがすごく寝心地よくて、
寝過ごすのだけが心配。

めざまし時計がちゃんと鳴りますように。


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Sunday, September 25, 2011

撮影初日

撮影初日。

初日になんともおそろしいシーンがありました。
野生の鹿がアパートのビル内を歩くシーン。
ちょっと今多くは語れないなぁ、、、。

大変でした。


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お仕事です

26日から長編映画の撮影に、アシスタントディレクターで参加する。
今日はそのためのミーティング。

うーん、この直前参加はスリル満点過ぎかも。


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Saturday, September 24, 2011

散歩

友だちと散歩。

ブルックリンのデザイナーたちが、マンハッタンでストリートフェアをやってた。
帽子と、お財布と、スカートと、アクセサリーがかわいかった。
 
Shake Shack のハンバーガーを久しぶりにほおばる。
そうそう、この味!

私がニューヨークにいなかった間に、Shake Shack は店舗を増やした様子。
常に行列だ。
そろそろ、住人が飽きて、観光客へのお店となるのかな。


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Wednesday, September 21, 2011

昨日渡米しました

突然ですが、昨日渡米しました。
おとついの予定だったんだけど、飛行機が台風で欠航したから。

しばらく、ハーレムの友だちのアパートのリビングルームのソファに仮住まいです。



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Tuesday, September 20, 2011

屋根屋

”人間は、屋根屋だろうが何だろうが、あらゆる職業に自然に向いている。向かないのは部屋の中にじっとしていることだけ。”
(パンセ /ブレーズ・パスカル)


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Sunday, September 18, 2011

魂の響き合うとき























魂の響き合うとき(川畠成道)

”僕の演奏は、指揮者を見ることではなく、指揮者の方に弓の動きで棒のことを感じてくださるように弾く。
弓は歌でいうところの呼吸なので、弓の返しなどを見ることで呼吸を感じていただくわけである。だから、自分の表現したいことを指揮者にわかっていただけるように弓を動かさなければならない。”

”楽譜を目で追えない僕は、まず曲全体を暗譜し、それから音を磨き、深めていく。譜面通りに弾くだけではよい演奏はできないから、結果的には、目が不自由なことがプラスに作用しているのかもしれない。”

私は、子どもの頃から目が悪く、家族にそれで苦労をかけました。盲目になる可能性もあった程だったそうです。

その影響で、前作 "Seeing" があり、その影響で、盲目の方の言葉に敏感に反応します。




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Saturday, September 10, 2011

真実はやがて現実となる

”われわれ凡人はどうしても現実にとらわれ過ぎる傾向がある。そして現実のように豹変し、現実のように複雑になり、現実のように不安になる。そして現実の背後に、より広大な真実の世界が横たわっていることに気づかないのである。
現実のほかにどこに真実があるかと問うことなかれ、真実はやがて現実となるのである。”

目に見えないもの(湯川秀樹)



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Friday, September 9, 2011

なぜ僕はドキュメンタリーを撮るのか





















なぜ僕はドキュメンタリーを撮るのか(想田和弘)

”ドキュメンタリーの作家に最も必要な資質は、結果の分からないものに有り金を張る能力かもしれない。つまりギャンブラー。”

”ブッダは、すべての苦は、邪見や俗念に妨げられて世界を正確に観ることができない「無明」から生じると悟った。したがって、物事をありのままに観察することこそが、苦を減却して解説へ至る道だと説いたわけである。”

”どういう観客を想定するかといえば、それは、「僕」ただひとりである。つまり、「自分が面白いと思うか」だけを基準に編集を進めて行く。”

私はドキュメンタリーをやってないので、彼がこの本で伝えたい本質とは少しずれているけど、これらが私の印象に残った部分。



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Saturday, September 3, 2011

無垢なもの

”9.11 アメリカ人の中で何か無垢なものがこわれた。”
(朝日新聞9月3日朝刊「創発する民主主義へ」伊藤譲一)

この表現、私の中で、ぴったりしっくりきます。

その他にも伊藤さんは、日本人には徹底議論が必要だ、と言われています。
これも深く同感。



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Friday, September 2, 2011

核放棄

ブラジルもアルゼンチンも、完全核放棄の国だ。丸腰だ。決断した国。
日々テレビを見ながら、思うのはそんなこと。


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Sunday, August 28, 2011

病気

我々は、政治家の個性にこだわりすぎている。
この病気から、決別するべきである。
世界の運命 より)


今日、民主党党首が選ばれた、また。
この政治情勢にあきれているんだけど、
どうしても、「もしかして今度こそ、、、」と、心のどこかで期待してしまう、
というのが、病気なのかも。



Wednesday, August 24, 2011

ブラジルの流儀




















ブラジルの流儀 なぜ「21世紀の主役」なのか(和田昌親)

長らく経済が安定しない時代を生きてきたブラジル人は、「長いスパンで物事を考えられない」と説明する学者もいる。しかしそうではなく、彼らは、お金より、家族、親子、そして人間そのものというスパンの短いものが根っから好きなのだ。


誰かひとりについてではなく、国全体を語る上で、
”人間そのものが根っから好き”と形容される国が他にあるだろうか?

相対的にみて日本と対極的なこの国は、
今、私の一番の興味対象国、経験してみたい国。

この本は、ブラジルについて何でも教えてくれる。
私の持っているブラジルの人たちへの印象をクリアに語ってくれ、
なぜそうなのかも教えてくれる。
知らなかったことも満載で、読み終える頃には、
”この子とお友だちになりたいな” と思ってしまった。
まあ、相手は国なので、日本国に、
”この国とお友だちになって欲しいな”
だ。



Sunday, August 21, 2011

花火

隅田川の花火大会は、記録に残る日本最古の花火大会だという記事を読んだ。
そしてそれが始まったのは、1733年、西国の大飢饉と江戸の伝染病で亡くなった人の霊を慰めるためだったそうな。。。

それを読んだとき、ふと思ったんだけど、
昨日書いた、”しんとしずかな、ほん”には、
線香花火を見守るときの静けさは、描かれてなかったなぁ。
あれは1ページに値する”しん”だと思うけどなぁ。

あれは、日本人の感覚?

アメリカにも、線香花火はあったはず。
今度、リサーチしてみよう。


















Saturday, August 20, 2011

しんとしずかな、ほん



















しんとしずかな、ほん (The Quiet Book text:Deborah Underwood, illustrator:Renata Liwska)

ぐぐっときます、このえほん。
身の回りの、”しずかな”瞬間を切り取った本。
それだけなのに、心のふかーいところまで、
あったかさと”鼻ツン”が届いてきます。
このシンプルネスに心が洗われます。

なんで登場するのが、動物たちになったんだろう。
それは、見事な選択なのだけど。
文章だけを読むと、
人間の小さな子が経験してもいいようなお話なのです。
でも、これが動物になることで、
読んでる自分を、動物たちもいる自然界の中のひとり、と感じます。

極細の線で描かれた動物たちのまるっこさが、
シンプルな中で生きます。
それからなんといっても、 江國香織さんの言葉選びと言葉並べは、
感動もの。




Friday, August 19, 2011

ユヌスさんの言葉

現在の資本主義社会では、人間は利己的である、という考えが前提になっています。この考えは部分的には正しいですが、部分的には間違っています。すべての人間は利己的であり、同時に利己的ではないのです。この利己的ではない部分が現在、無視されて取り残されているのです。私は、無私(selflessness) と読んでいます。(中略)無私の気持ちだけでもビジネスは成立するのではないでしょうか。私たちがやろうとしていることは、人間とは何か、という問いへの挑戦でもあるのです。
(日経ビジネス8月22日号より)


無私の気持ち”だけ”で”人助け”をするのではなく、
無私の気持ち”だけ”で”ビジネス”をする。



Wednesday, August 17, 2011

愛する人(Mother and Child)



















愛する人 (Mother and Child 監督Rodrigo Garcia) を観ました。

一貫して、同じタイプの作品をつくっているロドリゴ・ガルシア監督の作品だけど、
飽きません。
女性の心の震えを、まさに、振動で伝える。
言葉や行動に素直に現れない心を、振動で。
登場人物が私に触って、それで振動が伝わったのかと思った。

メイン二人の演技は100点満点の300点。
妊娠中のお腹の曲線、動かなくなった目玉、うまいです。

撮影現場を見てみたい。
それから、今回登場するの男性二人、
どっちも大人でやさしかったなぁ。



Tuesday, August 9, 2011

僕のもの、君のもの

僕のもの、君のもの。
「この犬は、僕のだ」と、あの坊やたちが言っていた。
「これは、僕の日向ぼっこの場所だ」ここに全地上の横領の始まりと、縮図とがある。
(パンセより)


ほらね。



Monday, August 8, 2011

世界の運命





















世界の運命 (Paul Kennedy)を読みました。

火星からの訪問者に、我々の現状を説明するのは大仕事である。192の独立国家があって、そのいくつかは解体しかけている。どうしてこうなったのか。奇妙な歴史的理由によって、この惑星上の65億の人類は、自分たちを、馬鹿馬鹿しいほど多数の独立国に分けてしまったのである。


”ちきゅうさん”は、あきれて笑ってるだろうなぁ。
こんなに人間生まれちゃって、勝手に領土を決めて喧嘩して、地面を掘って石油を使っちゃって、山を削って動物をいじめて、危険な薬品を作って地球を汚して潰して、あげくの果てに自分たちもケガして。しかもそこは、人間が勝手に自分たちの場所と思い込んでるだけのところだよん。せっかく遊び場として貸してやったのに、みんなで仲良く大切にしないなら、もう取り上げるぞ。



Saturday, August 6, 2011

無限の網 草間彌生自伝



















無限の網 草間彌生自伝 を読みました。

科学や機械万能の進歩による人間の思い上がりは、生命の輝きを失わせ、イメージの貧困をもたらしている。暴力化した情報化社会、画一化した文化、自然の汚染、この地獄絵図の中で、生の神秘はすでに息づくことをやめている。私たちを迎え入れる死は、その荘厳である静かさを放棄し、私たちは静謐な死を見失いつつある。
しかしながら、この白雉的はゴキブリとドブ鼠をこねる地球の醜さと人間性の退廃の彼方に、星は変わらずにいぶし銀の光を秘めてまたたいていることの驚き!無限の何億光年の一瞬の静寂を、目に見えぬ力に生かされて、イリュージョンの中に存在する私の一瞬の生命!


ぶっとんだ。笑った。
そしてなにより、すっきりした、これ読んで。

フー。
草間さんの文章を読むと、草間さんの芸術を観ているかのように、
疲れる。
パワーが必要です。パワーが吸い取られるから。

草間さんはマグマに住んでる、と感じる。
草間さんは、どんどんマグマと同化していってる。
燃えてる。
色が澄んできてる。

私たちは、
草間さんを見失ってはいけない。




Thursday, August 4, 2011

正義

流行が好みを作るように、また正義も作る。

世論と想像力との上に基礎づけられた支配は、しばらくのあいだ君臨する。そしてこの支配は心地よく、自発的である。力の支配は、常に君臨する。だから世論は、この世の主人のようなものであるが、力はこの世の暴君である。
(パンセ より)


正義はやっぱり、うつろうもの、か。
人は、その時代時代で勝負していかなきゃいけない。
タイミングの問題。
それが、一個体の運命。
好みも正義もうつろうもの。

死刑になるか、無期懲役になるかも、流行の問題、か。





Wednesday, August 3, 2011

裁かれた命




















裁かれた命 死刑囚から届いた手紙(堀川恵子)

死刑とは、その時代その時代における正義感の表れであると表現されることがある。時代の正義感とは、言い替えれば市民がそれを正しいと指示する道理である。市民の正義感が、社会が定めたルールに違反したものに対してかせられる制裁の基礎となる。
死刑判決はその正義にのっとって、さらには法の下の平等の原則に基づいて、裁判という公正で公平な真理を通して下されるものである。
しかし、かつては死刑とされたものが、今では到底、死刑にはならないとするならば、絶対的な真理である筈の法の下の平等ですら時代によって変わるということか。
正義、とは本来、うつろうものなのだろうか。


読み応えありました。
正義について、裁判制度について、死刑宣告をする人間、執行に立ち会う人間について、刑務所の目的、死刑囚の更生についての問題提議。
それらを、死刑囚から届いた手紙を読み解くことにより、考察し問題をえぐり出していく。

これはまるで、ドキュメンタリーとその解説版の2本の映画を同時に観たよう。手紙、証言、事実の列挙でストーリーが描かれ、その解説がシーンごとにすかさず入る。主役が手紙の場合は、活字メディアに優るものはないと、私は常々思っている。(私は、手紙が好きで、つい映画に使ってしまう。)しかしこの、”手紙、証言、事実の列挙”、力強いです。ビジュアル的です。

人の心が、どんなに複雑か、矛盾だらけか。
そして、どんなに変わるか、変われるか、
変わらないか。



Tuesday, August 2, 2011

世界の日本人ジョーク



世界の日本人ジョーク(早坂隆 著)

ある豪華客船が航海の最中に沈みだした。船長は乗客たちに速やかに船から脱出して海に飛び込むように、指示しなければならなかった。
船長は、それぞれの外国人乗客にこう言った。
アメリカ人には、「飛び込めばあなたは英雄ですよ」
イギリス人には、「飛び込めばあなたは紳士です」
ドイツ人には、「飛び込むのがこの船の規則となっています」
イタリア人には、「飛び込むと女性にもてますよ」
フランス人には、「飛び込まないでください」
日本人には、「みんな飛び込んでますよ」


世界的社会勉強のために、この手の本をときどき読みます。
悲しくなることが多いけど、、。

でもね、知ってました?
海外にいる日本人は、ジョークネタに当てはまらない異端児が多いのですよ。(もちろん、私を含めます。)異端児だから、日本にいられない。
だから、そういう話題になっても、返答に困ること多し。



Saturday, July 30, 2011

論語の名言



論語の名言(田口佳史 著)読みました。

遊ぶー 心の変化を堪能する
水の流れのように淀みなく、新鮮な心持ちになっていくということが遊ぶことの本質、
徳の備わった人は、山のように動かない真理や原理原則を堪能する。


はははっ、こんな風にでっかくなりたい。
山をくすぐってやりたい。
遊びたい。
堪能したい。




Saturday, July 23, 2011

運命

”人間は、運命に乗ることはできても逆らうことはできないということは、歴史全体を眺めても、真理であると断言できる。”
  














マキアヴェッリさん、わたしもそう思います。



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Friday, July 22, 2011

日経ビジネス
















先週号の日経ビジネスのタイトルは、年金残酷物語。
タイトルがよいですね。

年金記事の感想?
「うーん、そんなこと言われても、どうすりゃいいのさ。」

「即日解決できる問題じゃないし、
小市民の私なんぞは、こつこつ働いてるさ。
年金のこと心配して生きてたら生きてる気がせえへん。
パーッと忘れて、それまでにやりたいことやっとこ。」
かな。

それよりこちら。
”最も重要なのは、新しいモノ、より良いモノを作り続けるという哲学。それを失うと、会計士やビジネスマンに会社を乗っ取られる。”
ジェームズ・ダイソン(James Dyson)
(ダイソン創業者、自らプロダクトデザイナー)


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Wednesday, July 20, 2011

よしもと















今日は、お笑いよしもと”京橋ヴァラエティ”を観にいきました。
久々の吉本。以前は仕事の関係でよく観てたんだけど。

今日のメンツはこちら。
ザ・ぼんち
海原さおり・しおり
FUJIWARA
ティーアップ
NON STYLE
ファミリーレストラン
ザ・プラン9 ヤナギブソン
モンスターエンジン

何に驚いたかって、
私の目が、分析の目だったこと!
自分の好みはさておき、ネタのつくりとデキを冷静に観てましたねぇ。
それは、私がここんとこどっぷり脚本を書いてるからだろうな。

とかく、使用される言葉が多すぎる。
と、普段から、若手のお笑いに関しては思っているので、
必要なセリフと不必要なセリフに分けてました、脳が。

それと、”いきおい”に頼り過ぎるところがある。
これについても、しゃべり方の訂正をしてました、脳みそが。

この点については、落語を勉強するといいんじゃないかなぁ。
なんて、ひとりごと。

といいつつも、結構笑ってました。
ザ・ぼんちさんが二人揃って観れたことが嬉しかった。
さおりちゃんとしおりちゃんは、昔と変わらないやわらか味でした。この路線の女性コンビって、意外といないな。
FUJIWARAは、以前より体張ったネタになってた、シンプルになってた。その現象にちょっと思うところあり。
NON STYLE、売れてる自信かがみなぎってましたね。
モンスターエンジン、 伸びそうね。



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Sunday, July 17, 2011

自分の中に毒を持て



















自分の中に毒を持て(岡本太郎)

岡本太郎さんの本はだいたい読んでるんだけど、
これは読んでなかった。
友達にもらったよぉ。

”いい絵なんて、パリには、くさるほどある。そしてそんなことはちっとも面白くない。いくら深刻がって、ふんぞりかえったって、絵などというものは一生の一部であるにすぎない。何だ、絵じゃないか、と思ってしまう。”

フフフ。太郎さんらしくて笑っちゃう。
スキスキ。


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Thursday, July 14, 2011

野生哲学 -アメリカン・インディアンに学ぶ



















野生哲学 -アメリカン・インディアンに学ぶ(菅啓次郎、小池桂一)

”フランスの小説家で、若いころに中米パナマの先住民族縁ベラと数年間にわたって生活をともにした経験を持つJ・M・G・ル・クレジオ。
あなたにとってもっとも大切なものは何か、
「太陽だ、決まっているじゃないか。それ以上に大切なものなど何もない」”

そう言いたい、私も。
このクリアさとシンプルさで生きたいな。



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Monday, July 11, 2011

甲子園球場


















ひっさびさに、甲子園球場に行きました。
きれいだった、芝生。

そんなことよりショックなことが。
風船を全く膨らませられなかった!
あたしの肺は縮んでるのか。

しかしやっぱり、ドームより屋外球場がよいねぇ。
風に吹かれながらビールを飲むのがよいねぇ。
開放感がたまらないねぇ。

まわりの観客との一体感がたのしいねぇ。
この点は、アメリカに負けてないねぇ。
普段はシャイなくせに。




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Wednesday, July 6, 2011

天才が語る サヴァン、アスペルガー、共感覚の世界




















天才が語る サヴァン、アスペルガー、共感覚の世界(ダニエル・タメット)(Embracing the Wide Sky -A Tour Across the Horizons of the Mind /Daniel Tammet)


興味深い話が詰まった本なんだけど、
例えば、

手の位置と視覚の処理には大きな関連性があるらしい。
手の近くにある物のほうが、人にはよく見えるらしい。
なぜかというと、脳の視覚中枢が手のそばに特に神経を行き届かせているから。
それはなぜかというと、ものを食べたり、つかんだりする大事な動作を手が担ってるから。

それってなんか、人間の脳のすごさを感じるけど、
足にとって、フェアじゃない!
って思ってしまう私はおかしい?



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Tuesday, July 5, 2011

陽気な中尉さん

















陽気な中尉さん(エルンスト・ルビッチ)(Smiling Lieutenant /Ernst Lubitsch)

疲れた日はこれですねぇ。
もう300回くらいは見てるかも。

映画としてのコミカルな小技のちりばめ方が絶品。
演出に感動しては、フッと笑うしかない、
これを繰り返します。
そして、ほろ苦経験もあっての、ハッピースマイルエンディング。

この世にこの映画を生み出してくれて、

ありがとう。



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Saturday, July 2, 2011

マキアヴェッリ語録




















マキアヴェッリ語録(塩野七尾 著)

"天国へ行くのに最も有効な方法は、地獄へ行く道を熟知することである。"



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Monday, June 27, 2011

はやぶさ式思考法





















はやぶさ式思考法(川口淳一郎 著)

”批判される辛さには耐えられても、リスクから逃げたという悔いには耐えられそうにない。”

この本を読んで、「はやぶさ」ストーリーが、なぜこれだけすばやく映画化、しかも3本? されるのかということがわかった。
1 伝えるべきストーリーがある
2 そのストーリーがあるということを、川口さんがきちんと発信している
3 そのストーリーの詳細がリアルタイムで準備万端だった



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Saturday, June 25, 2011

たんぼ

”たんぼ”を見ると、ホッとする。
水をゴクゴク飲んで、ドライアイも治る感じ。

今月は、短編の脚本をたくさん書いています。
最終的に、”使える”と思うものがどのくらいできるかわからないけど。















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Sunday, June 19, 2011

ワンピース ストロングワーズ 上巻





















ワンピース ストロングワーズ 上巻(尾田栄一郎 著)

”アフロにしたらパンチ力が増すんだぜ!!!”

ワンピースの、マンガもアニメもゲームも、
読まない、観ない、やらない私の心に残った言葉はこれ。

いや、この言葉、本当です。
アフロに代表される、パンチ増強グッズ、大事です。
人生のお供。
いや、友、か。



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Wednesday, June 15, 2011

ソーシャル・ネットワーク (The Social Network)















ソーシャル・ネットワーク (The Social Network)

結構楽しめた。という、何とも中途半端な表現になってしまう。
何故だろう?

もう少しエッジの効いたものを期待していたからだと思う。
今、あえてフェイスブック映画をやるなら、
とことん時代を先取ってて欲しかった、という勝手な希望だ。

でも、エンターテイメント作品としてはベストな完成度かもしれない。
全世界注目の作品で、ハーバードとまだ若い実在の人物を何人も扱うのだ。
脚本と構成では、そうそう遊べないのかもしれない。優等生の脚本だ。

細かいことで気に入ったことはたくさんあるけど、
一番嬉しかったのは、 登場人物の若さと不安定さの見せ方。
はっきりと、でも強調され過ぎずに出ていた。
ちゃんと話の中心の素材として生きていた。
わたしじゃ、ああはできない。もっと感情が前へ出てしまう。

演技は、みんながみんなよかった。
マーク、エドゥアルド、ショーン、双子。
エドゥアルド役のアンドリュー・ガーフィールド (Andew Garfield) は、少年A (Boy A) 以来注目していたので、ワクワクして観た。

観たあとで、監督のインタビューを聴いていたんだけど、
インタビュー内容より気になったことがあった。
デヴィッド・フィンチャーって、どの写真も表情が同じだ。




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Monday, June 13, 2011

天才!成功する人々の法則 (Outliers -The Story of Success)





以前から聞いたことがあった”10000時間の法則”を知りたくて読んだ。
10,000時間の法則とは、
”頂点に立つ人物はみんな、10,000時間頑張ってきた人だ”、
ワタシ訳では、”10,000時間頑張れば、あなたも頂点に立つことができるかも!”、
となりますが。

天才とか、頂点とか、縁のないワタシですが、
この法則を証明する事例が満載で嬉しかった。
頑張れば結果がついてくるかも、って思えることは、
健全な心を取り戻してくれる。

「演奏もうまくなり、自信もついた。一晩中演奏していたんだから、イヤでもそうなるだろう。客が外国人なのもよかった。観客にわかってもらおうと、ますます必死に全身全霊で努力した。
リバプールでは、1時間のセッションしかしたことがなかった。演奏はいつも同じ、得意な曲ばかり。ハンブルクでは、一日8時間もステージに立たなくちゃならなかったから、新しいやり方を見つける必要があった。」
ジョン・レノン

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Friday, June 10, 2011

戦後の成長



大好きなハンス・ロスリング (Hans Rosling) の、
アジアの成長グラフビデオ。

これは、アジアをアジアの外の目で観察できるビデオで、
もちろん、いつもの彼のユーモアトークつき。
今回はアジア人をかなり持ち上げてて、笑ってしまったけど、
悪い気はしない。
なんて、ノンキなことを言ってる場合ではない、日本は。

一番印象的だったのは、戦後日本の成長率。
すごいすごいとは聞いていても、 その時代に生きていないと実感としてはあやふやだった、ということだろう。
このグラフを見てびっくり。

当時の西側諸国、現在のインドや中国との比較が見ることができるのだけど、
日本の成長率を表すラインは、群を抜いて急、ほとんど直角。

この急ラインに、いろんな思いこもってますね。
そして今、これ、見ておきたいラインでした。



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Wednesday, June 8, 2011

日本人へ リーダー篇


















日本人へ リーダー篇 (塩野七尾 著)

”いかなる民族も自らの資質に合わないことを無理してやって成功できた例はない。”

日本じゃなくてね、自分のことに当てはめてみている。
自分を知るのは難しい。


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Sunday, June 5, 2011

ヒロシマノート



















ヒロシマノート(大江健三郎 著)

私の頭の中で起こった、”地震”から始まった連想ゲームのもう一方の端に、この本があった。だから、今読んだ。

人間の”威厳”について、こんなに考えさせられたことはなかった。
「いげんってなに?」と子どもに聞かれても、答えられないなあ。

大江さんの文体は、ドリルのようにぐいぐいとあの人々の心を奥へ突き進み、言葉を掘り出してくる。それは、あの人々の言葉ではなくて、あの人々の心を私たちに届けるために必要な重さの言葉。

その心にも言葉にも圧倒され、まだ、どうとも自分なりには扱えない。
でも、感覚だけじゃなく、言葉で心に留め置いておこう。

今回の震災についての外国人のコメントにもよく登場してたなあ、Dignity。



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Monday, May 30, 2011

あやめ

94歳の祖母に、
「おばあちゃん、アイリスがほら、きれいに咲いてるわ」
と言うと、祖母はしばらく花を見つめてから言った。
「あやめ やな」

普段、使う単語が限られている祖母が、
脳の奥の方から、この単語を引っ張り出してきた。
そう、アイリスは日本語であやめ。

このまっすぐに咲く深紫の花のビジュアル情報が、
祖母の右脳を通って左脳へ届いた。
力強い記憶のさかのぼり。
祖母が生まれ育った家の庭には、あやめが咲いていたに違いない。















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Wednesday, May 25, 2011

老子の無言




















老子の無言(田口佳史 著)

曲なれば則ち全く、枉なれば則ち直し。

幹が曲がりくねっているような木は、材木として使い道がない。だから伐採されずに長生きし、年輪を重ねていく。

社会的に見て良いとされる人より、扱いにくい個性的な人、自分の生き方を貫いている人の方が余計な争いもなく愉快に長生きできる。

尺取り虫は、くねくねと身を曲げたり伸ばしたりしながら進んでいるようだが、その軌跡を見るとまっすぐだ。


ふーん、
と思ったのも束の間。
あっという間に頭の中は、尺取り虫の映像に占領された。

映像に甘やかされてるのか、脳の問題か。



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Tuesday, May 17, 2011

動的平衡




















動的平衡(福岡伸一 著)

やっと読みました。ずっと読みたかった。
そして、読んで大満足。

読み終わってからしばらくボーッと、自分の腕を見てたりしました。
動的平衡が見えるかなあとか思ったけど、見えなかった。笑

-個体は、分子のゆるい「淀み」
-生命現象とは構造ではなく効果
-生きているとは、流れとしての環境の中で、身体が変わりつつかろうじて一定の状態を保っていること=動的平衡
-生命は環境の一部、あるいは環境そのもの

表現が精密で温かい。生物への愛を感じる。

動的平衡の神秘に感動しながら、、、

”生命現象の邪魔をしないように、せめて栄養バランスよく食事をしよう。”
”エイジングケアの化粧品を使い過ぎはやめよう。”
”環境の一部、あるいはそのものとして、まわりの環境さんとうまくやっていこう。”
と思った。

まわりの環境さん、
すなわち、自然や、他の生き物、他の人間、生きてること、あした何をするか、などについて、
逆らわないで、やることをやる、みたいな。
それは、自分の中から出てくるものにね、逆らわないっていうこと。

平衡、
生命の平衡、
精神の平衡もね、保ちたいと思った。


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Thursday, May 12, 2011

ベネズエラ・テレサ・カレノ・ユースオーケストラ (The Teresa Carreño Youth Orchestr of Venezuela)



ベネズエラ・テレサ・カレノ・ユースオーケストラ (The Teresa Carreño Youth OrchestraThe of Venezuela)
指揮・グスターボ・ドゥダメル (Gustavo Dudamel)

何を今頃、、と言われるかもしれないけど、
このオケ、すごい!

まっすぐにぶつかってくる楽しい迫力!

ユースならではの躍動感とか、人数の多さ(150人くらいいそう)とか、
南米のノリノリとか、いろいろあるけど、
そんなのより、
責任、覚悟、自尊。
そういうものを感じる。

ベネズエラという政情不安定国家から、
この規模で、この高レベル。
遠い極東の国で聴くのは格別です。

発展してしまった国が忘れてしまってるもの、
自然災害を受けた国が欲しがってるもの、
両方を一度にもらった気分。

数あるビデオの中でも、これが楽しい。
団員が私服だからか、私が曲を気に入ったから?
それともやっぱり、
グスターボ・ドゥダメル (Gustavo Dudamel) の髪型の具合が気に入ったからかも!


ベネズエラ・テレサ・カレノ・ユースオーケストラ (The Teresa Carreño Youth Orchestra of Venezuela)
若者と子どものためのオーケストラと合唱団のベネズエラ国立システム「エル・システマ」の高校生オーケストラ。
現在「エル・システマ」には、30のシンフォニーオーケストラを含め、音楽教室などを含めると157のユースプログラムがあり。30万人が在籍。(ベネズエラの人口は3000万人弱!)参加者の90%は貧困地区出身者。

グスターボ・ドゥダメル (Gustavo Dudamel)
「エル・システマ」のオーケストラにてバイオリニスト/指揮者としてスタート。現在、ロス・アンジェルスフィルハーモニック交響楽団の音楽監督であり、ベネズエラ・ジュニアオーケストラの総合指導者でもある。

ホセ・アントニオ・アブラウ (Jose Antonio Abreu)
「エル・システマ」の創設者。音楽家であり、教育者、経済学者、政治家。
”音楽そのものが作り出す巨大な塊の世界が、音楽自体の中にも宿り、物質的貧困を克服する。楽器を学び始めたその瞬間から、その子はもう貧しくありません。”
彼のスピーチに、深い洞察力、行動力、そして信念をみることができます。


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Saturday, May 7, 2011

眠れなくなる宇宙のはなし






















眠れなくなる宇宙のはなし(佐藤勝彦 著)

タイトルがいい。宇宙のはなしはこうでなくっちゃ。
今も宇宙は、その95%が未解の空間、
だから、何でもありで夢を見られる。

12世紀のアクィナスの説がたまらなくかわいい。

「宇宙の中心には土と水でできた地球があり、
そのまわりには空気の層と火の層がある。
そしてその外側に星々が張りついた天球があり、
その数は8つ。太陽、月、5つの惑星、そして恒星。
その惑星や恒星の回転など細かな動きは、天使が調節している。」

えっ、天使?!!

















NASAの5月4日の発表。
「質量が存在すると、ボウリングのボールが載ったトランポリンみたいに、
時間と空間で構成される4次元の「時空」がゆがむ、
というアインシュタインの一般相対性理論の予言が、
人工衛星「GP―B」の観測で確認された。」

すごい、おめでとう!

4次元時空についてはもうすぐ証明されるかも、
と、ここ最近さんざん言われていたので、そんなに驚かないけど、
この理論が完成されたのは1216年。
長い道のりお疲れさまです。

でも一言、言わずにはいられない。

宇宙について、あんまり解明しないで〜。
人類はもう少し、
夢を見ているべきだと思うのですよ。



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Thursday, May 5, 2011

ざくろの色 (Sayat Nova / Color of Pomegranates)























ざくろの色 (Sayat Nova / Color of Pomegranates) (セルゲイ・パラジャーノフ Sargis Hovsepi Parajanyan 監督

ぶっとびました。
全シーン、象徴映像&音でつくられています。

物、人、動き、音が、スロースピードで進む中、
目と耳で捉えた画の意味が、脳の中で堀り下がります。
シーンごとの主役たち(人または物)の発する声は、
無類、否、鮮明です。
環境は、アルメニア、しかも中世。
だから、建物、小道具、生地、色、音楽から、全く目と耳を離せません。

わたしのポイントはここ。
1 象徴表現を全編貫いている!完結してる!
2 その象徴の仕方がユニークで、私には思いつかない!脳を見せて欲しい!
3 音、動き、フレーム構成で遊んでる!おもろい!

”!”を、何とか、最後の3行だけに収めました。



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Sunday, May 1, 2011

単純な脳、複雑な「私」























単純な脳、複雑な「私」(池谷裕二 著)を読みました。

脳とは、こんなところだそうです。
-自分が起こした行動に、主観的経験を使って感情をでっちあげてる。(行動が先、意志が後)
-他人を観察し、それにより幽体離脱を覚え、外から自分を眺めてやっと、自分に心があることを知った。
-物理的な痛みと心の痛みを同じところで感知する。

読んでから、しばらく考えた。
そしておおっ!納得した。
その理由は、こんな風に感じることがあるから。
「説明できないけど、多分それで合ってる」
「人のことはよくわかってるのに、自分のこととなるとどうも、、、」
「つらいとき、本当に胸が痛い」


脳のノイズ(ゆらぎ)とは、こんなものだそうです。
-情報の収集と利用を入れ替えるタイミングを生み出す。
(入ってきた情報に従って動いたり、いややっぱり他のを探そう、と動きを変えること)
-微弱な信号を強めて全体がバランスよく見られるようにする。
(例外中の例外だけど大事なことかもしれないから、と示す)

働きもののアリの中に、いっぴきだけいる怠け者のアリのようなもののことだそうです。怠け者のアリは、ゆえに近道を探し当てたりする。
(ゴルフのパットが百発百中じゃないことでもあるけど)

これは、人間脳の進化の過程で残った機能だということに、
しみじみと感動した。
個々の脳にノイズは必要。各々の社会にもノイズ(体質の人)は必要。
排除すると、弱くてつまらない集合体になってしまう。


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Monday, April 25, 2011

ヘルガ・バンシュ (Helga Bansch)



















ヘルガ・バンシュ (Helga Bansch)
オーストリア出身のイラストレータ−・絵本画家。

構成の大胆さと視線のつくり方が抜群に楽しい絵。
登場人物たちの視線の配置も、それを読者に届ける方法も独特。

ページをめくるたびに、
ああ、その手があったか、って思う。

行き詰まったときに、解放してくれる絵。


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Sunday, April 24, 2011

ガールフレンド・エキスペリエンス (The Girlfriend Experience / バブル (Bubble)

























ガールフレンド・エキスペリエンス (The Girlfriend Experience) バブル (Bubble)
を観ました。

ガールフレンド・エキスペリエンスは、
扱ってるネタ一つ一つの突飛さにも関わらず、物足りなく感じた。
主人公の心をもう少し深く観たかった。

バブルはおもしろかった。
ここで扱われている、人間の精神と言動のズレ、とでもいう部分は、
私の一番好きな分野だから、それもハマった一因かもしれないけど、

それよりなにより、この映画は、
人物と設定と演出がブレなければいい映画を作ることができる、というお手本です。

俳優は全員演技未経験者、ストーリーはあったものの脚本はなし、セリフはすべて即興、スティーヴン・ソダーバーグ監督 (Steven Soderbergh) 自らカメラも編集もやる、予算1.6万ドル。

だけど!
演技とセリフが自然そのもの、 人物像がシーンごとにぐんぐん深まる、目に楽しい映像満載。お見事です。

先月、 スティーヴン・ソダーバーグ監督 (Steven Soderbergh)は、
今関わってる2作品が完成したら映画業界から身を引く、と発表した。
インタビューで、
”映画制作している時に、ああこのシーンあるいは感情は、以前撮ったことあるな、と思いたくない。”
と言っていた。

彼のつくった映画の幅広さ(プロデュース会社を持ち、監督、カメラ、編集をやり、低予算から大作まで、エンタメものから個人的なもの、ドキュメンタリータイプからギャグものコメディまで)をみると、そうかも、と思う。


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