Wednesday, November 30, 2011

また会えそう

ここへ引っ越してきて以来、何度か訪ねて家具などをいただいた日本人親子が、
とうとう明日、日本へ旅立たれます。

今日は、最後の最後ってことで、洗いざらい、飲みかけの焼酎などまでいただく始末で、自分でもあきれています。

3度しかお会いしていないのに、長年の近所のお友達、みたいな気持ちになっていたところ、親子さんからも同じように言っていただいて、
やっぱり、気持ちは通じてたなぁ、と嬉しくなりました。

日本にいても、ニューヨークにいても、
お互いに、ああ、この人とは合うかも、って思えること、
年と共に少なくなってきましたね。
だから、今回はこの感覚、なつかしく感じました。

そして、今後は日本に帰られて、ご近所さんではなくなる、
そのために、家具を売っておられたから、お知り合いになれた。
もし、帰国されないなら、いくら近所でも知り合いにはなっていなかった。
という構図も興味深いものです。

またどこかで、お会いできそうな気がします。


















15年前に渡米して来られたときに購入されたという鉢植えをいただきました。
左は、株分けされた孫っ子。
大事にしまーす。



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Tuesday, November 29, 2011

タイムスリップ

今日、図書館で、タイプライターを打ってる人がいた。
カチカチカチカチ、カシッ、ギー、リンって。

確かに、パソコンではなく、ワープロでもなく、
タイプライターだった。



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Thursday, November 24, 2011

The Birth of Promotion




The Performing Arts Library で開催中の The Birth of Promotion を見てきました。
サイレント映画の時代の、映画プロモーションの展覧会です。

映画をやる前に、コンサートのプロモーションの仕事をしていたので、
プロモーションと聞くとちょっと興味があります。
この時代のプロモーションと言えば、紙媒体しかありません。
紙を使ってどこまでできるか。手作り感、アイディア勝負の紙物を楽しみましたよ。
今のデータ、パソコン時代に見ると、微笑ましかったです。
同時に、ハンドメイドの良さを、今の時代だからこそ利用すべきだとも思いましたよ。


今は、パフォーマーサイドのマネージメントからの規制が厳しくて、写真の使い方や、名前の使い方がかなり制限されていますが、
この時代は、モーションピクチャーという、世界中の人々の憧れを一身に受け止めた新しい娯楽のためなら、ということか、前例がないからか、かなりはちゃめちゃです。

キスシーンを4コマ写真にして、この映画でキスのテクニックが学べます、としたり、
なぜか全部絵文字の広告や、スターの名前で遊ぶクロスワードや、
権力者へは、映画の良さを長い文章できちんと説明した真面目手紙が送られていたり、
映画からのカット映像と文字を組み合わせて、おもしろシーンをつくったりしています。

映画とは、束の間現実を忘れさせてくれるもの、 夢を見させてくれるもの、という映画の原点を、この展覧会は思い出させてくれましたよ。



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Friday, November 18, 2011

All For One Theater Festival

友人が企画開催したイベントに顔を出してきました。

一人芝居ばかりを集めたステージ、All For One Theater Festival
観たお芝居は Shadowboxing。ものすごくレベル高くて大満足。
そのお芝居のことも、他のプログラムも、もっとリサーチしてから行けばよかった。

第一回開催ですが、評判上々、観客の入りも上々で、
来年以降も続けられそうだとのことです。
さらっと書いてますが、このNYで、この時期で、一人芝居で、と考えると、
ものすごいことです。

他イベントとの差別化、どのコミュニティとマーケットを発火点にするか、などなど、私の頭はスルスルと勝手に考え出します。もちろん、実際どうしたか知らないので、勝手もいいところなのですが、昔の癖で、脳がときどきこの動きをします。

そして、そこに蓋をして、よいしょとクラフトマン脳を引っ張りあげます。


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Tuesday, November 15, 2011

BLUE MERIDIAN















先日のブログは、大物俳優に出くわしたことで終始してしまいましたが、
実は、彼と一緒に見た(!)映画がとてもよかったのです。


BLUE MERIDIAN というドキュメンタリー映画。
Sofie Benoot というベルギー出身の26歳の監督が、クルー4人で撮った、
アメリカ南部の人と地についての映画。

興味を持ったの理由は、
1 アメリカ人じゃない監督とクルーによるアメリカについての映画だから
2 トレイラー映像が、フィクション映画のようだったから

とてもオリジナルな映画に仕上がっていました。

・”アメリカ人じゃない”目線からの、被写体へのまなざしとその距離。
・アメリカ人じゃない監督だから引き出せた(アメリカ人じゃない監督へだから話された)人々の声。
・人々の唄う歌が、彼らの心と、その地と、映画という映像集合体にそれらが置かれることと、その先の観客とをつないでいる。
・そこにあるものを、歪めずあるがままをすくいとっていくカメラの動き。しかも同時に、そのじっと事象を見つめるカメラの目は、後にずっしりと存在感を残す。

と、重々しく語ることもできるけど、映像はとってもきれいでチャーミング。
監督のQ&Aがありましたが、どこまでも自然体で透明な印象の監督でした。

ああ観てよかった。


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Monday, November 14, 2011

The Forty Part Motet

















The Forty Part Motet by Janet Cardiff

日本から友だちが来てたので、久しぶりに MoMA PS1 に行ってきました。
上の作品に引き込まれました。

40台のスピーカーが円形に並んでいます。その真ん中に座って、スピーカーからの音に包まれます。40台のスピーカーは、40人のスピーカー(話す人)。40人に自分が囲まれているように感じます。彼らは舞台の幕が開くのを待ち、そして歌が始まります。完璧な出来のコーラス。

録音技術がすばらしいので、40人の声を”生”に感じます。
生ですが、音の間違いもなく完璧なパフォーマンスです。
完璧なパフォーマンスですが、360度方向から聞こえてくるので、”40人によるコーラス”ではなく、ひとりずつの存在を感じます。
ひとりずつの存在を感じるので、録音されたミスのないパフォーマンスとわかっていても、おのおのの緊張感を感じます。
なぜ緊張感を感じるとかというと、それぞれから出る音がぶつかったり、エコーしたりするからです。

でも、音のぶつかりやエコーは、この完成されたパフォーマンスの貴重な一部で、しかも、一部であるということを聴いているときは全く感じません。全体でひとつ、立体感のあるひとつです。
そう、いつも自宅のスピーカーから聴いている音を、平べったく感じます。

この、まあるい空間で、実生活では体験できない経験をしました。
一緒に聴いていた女性で、涙を流している方がいました。

私はというと、この聞こえ方ができる人間の耳はすごいな、とかと思っていました。
体の惻部に二つだけついていて、耳たぶの角度を変えたりもできないくせに、
ものすごい感知力と調整力。


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Sunday, November 13, 2011

ロバート・デ・ニーロ

今日、ロバート・デ・ニーロを見ました!
(ロバート・デ・ニーロ”さん”)
とあるフィルムフェスティバルの上映会で、
わたしの真ん前にの席に座られました。

発見の決めてとなったのは、顔より周辺情報でした。

まず、席に着かれたのが、上映の直前、照明が落ちてからでした。
それから、サングラスがものすごく濃いブラウンでした。
それから、キャップをかぶっておられました。
ここまでで、
ムムム、有名人かも、と注視。

そして決めてとなったのは、彼の体の動きです。
腕のまわし方、振り返り方、首の動かし方。
これまであまりにも多く彼を映画の中で見てきているので、
すっかり脳にしみ込んでいたようです。
もう疑いようがありませんでした。

フェスティバル運営スタッフの会話を盗み聞くと、
”観客は、彼が彼だと気づいていたけれど、騒がずにいてくれたわ、よかったわ。”
などと嬉しそうでした。

しかし、我ながら顔じゃないところで気づくとは、
ちょっと残念。
でも、もちろん、顔も見たのよ、顔も!



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Wednesday, November 9, 2011

完璧な使いこなし

今日見た地下鉄ミュージシャンは、
コインの入った紙コップを、
完璧にタンバリンとして使いこなす、ホームレスでした。


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Monday, November 7, 2011

インロック、自分を締め出した

昨日、新しいアパートに引っ越してきました。
そして、今日早速、インロックして自分を締め出ししてしまいました。

同じ階にあるゴミ箱にゴミを捨てに行ったら、ドアがね、
ギギギギーーーー、、パッッタン、
と閉まっちゃったんです。

ものすごくショックでした。
ルームメイトは夜まで帰ってこない。携帯持ってない。お金持ってない。管理人知らない。ビル内知ってる人ゼロ。超ド近眼のメガネに、ハデハデストライプの上下部屋着にスリッパ。

ショックだったけど、なぜか落ち着いていたのを覚えている。
鍵紛失鍵忘れ常習犯、だからかな。

今回の結末は、
ビル内で出会った人に管理人の特徴を教えてもらって、管理人を探しまわって、管理人を見つけて、泣きついて、鍵を中から開けてもらいました。

どうやってって、
避難用階段をつたって窓から部屋へ侵入してもらい、中から開けてもらいました。
ルームメイトの部屋の窓が開いていたので助かったってことになります。

以前住んでいたアパートでは、パソコンを盗まれました。
それは、私が、非常用階段につながる窓の鍵を開けていたからでした。

はあ、、、
窓を施錠しないと、被害にも合うし、助かりもする。
いろんな経験させてもらってます、はい。


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Saturday, November 5, 2011

思い出引き継ぎ

明日、引っ越しです。
今日は、荷物の一部を運び入れたり、買物をしたりしていました。

引っ越し先の近くで、ガレージセールをしている日本人親子がいらっしゃったので、訪ねていろいろ頂きました。
買ったものもあるけど、タダでいただいたものの方が断然多い。
ありがたい、助かります。

何がありがたいかって、いただいたものがあったかいんですよ。
15年のニューヨーク生活にピリオドを打って、日本へ帰られるそうで、
長年大事にされてきたものをいただきました。

IKEA Furniture in good condition!
などと書かれたポスティングにはない、
思い出を引き継いだ感じがしています。

また訪ねて何かもらおう。ニッコリ



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