Saturday, August 6, 2011

無限の網 草間彌生自伝



















無限の網 草間彌生自伝 を読みました。

科学や機械万能の進歩による人間の思い上がりは、生命の輝きを失わせ、イメージの貧困をもたらしている。暴力化した情報化社会、画一化した文化、自然の汚染、この地獄絵図の中で、生の神秘はすでに息づくことをやめている。私たちを迎え入れる死は、その荘厳である静かさを放棄し、私たちは静謐な死を見失いつつある。
しかしながら、この白雉的はゴキブリとドブ鼠をこねる地球の醜さと人間性の退廃の彼方に、星は変わらずにいぶし銀の光を秘めてまたたいていることの驚き!無限の何億光年の一瞬の静寂を、目に見えぬ力に生かされて、イリュージョンの中に存在する私の一瞬の生命!


ぶっとんだ。笑った。
そしてなにより、すっきりした、これ読んで。

フー。
草間さんの文章を読むと、草間さんの芸術を観ているかのように、
疲れる。
パワーが必要です。パワーが吸い取られるから。

草間さんはマグマに住んでる、と感じる。
草間さんは、どんどんマグマと同化していってる。
燃えてる。
色が澄んできてる。

私たちは、
草間さんを見失ってはいけない。




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