老子の無言(田口佳史 著)
曲なれば則ち全く、枉なれば則ち直し。
幹が曲がりくねっているような木は、材木として使い道がない。だから伐採されずに長生きし、年輪を重ねていく。
社会的に見て良いとされる人より、扱いにくい個性的な人、自分の生き方を貫いている人の方が余計な争いもなく愉快に長生きできる。
尺取り虫は、くねくねと身を曲げたり伸ばしたりしながら進んでいるようだが、その軌跡を見るとまっすぐだ。
ふーん、
と思ったのも束の間。
あっという間に頭の中は、尺取り虫の映像に占領された。
映像に甘やかされてるのか、脳の問題か。
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