Saturday, June 6, 2015

A Pigeon Sat on a Branch

待ちに待ったロイ・アンダーソン監督の新作、すでにリリースされている2作を締めくくる最終章作品となるA Pigeon Sat on a Branchを見にいった。

いつもながらの、もう笑うしかない人間の悲しさ、バカさ、情けなさ、にズーンと浸って笑った。もう誰にも真似できなさ過ぎて言葉を失う。

映画館に入ってすぐのところで、この映画を見終わったお客さんとすれ違った。すれ違いざまに彼らはささやき声でこう言った。「Don't go see Pigeon movie.(ハト映画は見ないい方がいいよ」。私は笑ったけど、ロイ・アンダーソンを知らずに私に引っ張ってこられた友人はぎょぎょっとなっていた。とことんアートフィルムなので仕方ないけどさ。

翌日も仕事場で出会った友だちにこの映画を見たの話をしたら、「あー知ってる、ハト映画ね」と言われた。ニューヨークでは「ハト映画」で通っている様子だ。

では邦題はと言うと、、、「さよなら、人類」だって。えーそれはあんまりじゃないだろうか、せめて、「ハト」という単語を残して欲しかった。その点では、ニューヨークの方がアートに理解があるって当然か。

ところで今回は、マグノリアピクチャーズの配給で世界に先駆けアメリカでリリースをするということで、こっちでプロモーションをかなりやっている。アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督とダレン・アルノフスキー監督の名前をpresented byとして出しているのも、その戦略の一つとしか考えられない。別にいいけど。



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