日本人映画監督のニューヨークサバイバル日記 How to survive New York life as a Japanese filmmaker
Sunday, April 24, 2011
ガールフレンド・エキスペリエンス (The Girlfriend Experience / バブル (Bubble)
ガールフレンド・エキスペリエンス (The Girlfriend Experience) と バブル (Bubble)
を観ました。
ガールフレンド・エキスペリエンスは、
扱ってるネタ一つ一つの突飛さにも関わらず、物足りなく感じた。
主人公の心をもう少し深く観たかった。
バブルはおもしろかった。
ここで扱われている、人間の精神と言動のズレ、とでもいう部分は、
私の一番好きな分野だから、それもハマった一因かもしれないけど、
それよりなにより、この映画は、
人物と設定と演出がブレなければいい映画を作ることができる、というお手本です。
俳優は全員演技未経験者、ストーリーはあったものの脚本はなし、セリフはすべて即興、スティーヴン・ソダーバーグ監督 (Steven Soderbergh) 自らカメラも編集もやる、予算1.6万ドル。
だけど!
演技とセリフが自然そのもの、 人物像がシーンごとにぐんぐん深まる、目に楽しい映像満載。お見事です。
先月、 スティーヴン・ソダーバーグ監督 (Steven Soderbergh)は、
今関わってる2作品が完成したら映画業界から身を引く、と発表した。
インタビューで、
”映画制作している時に、ああこのシーンあるいは感情は、以前撮ったことあるな、と思いたくない。”
と言っていた。
彼のつくった映画の幅広さ(プロデュース会社を持ち、監督、カメラ、編集をやり、低予算から大作まで、エンタメものから個人的なもの、ドキュメンタリータイプからギャグものコメディまで)をみると、そうかも、と思う。
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