Friday, January 14, 2011

映画 フローズン・リバー (FROZEN RIVER)

映画「フローズン・リバー」を見ました。

この映画は、監督コートニー・ハントの初作品。
多分彼女は、ものすご〜く昔にフィルムスクールを出て、
以来全く映画を作ってなくて、この作品が正真正銘の初作品。

特に、フィルムメーカーになろうとしていたわけじゃない日々の中で、
ある日、「ああ、これは映画にしたらいいかも、、。」と思えるネタに出会って
まずはショートをつくってみた。
そしたら、それがニューヨークフィルムフェスティバルに招待されたので、
これはいける、と思って、長編の脚本を書き出した。
弁護士の旦那さんを中心に、映画業界ではないところで資金集めをして、撮影。
サンダンスをはじめフェスティバルでかかって、最後にはアカデミー賞の脚本賞にノミネートされた、、、というもの。

ひえ〜、こういうことがある、まだあるのね。

ということで興味が湧いて観てみたんだけど。
新人監督作品、低予算とは思えない完成度でした。

不法入国が題材のシリアスものだし、
シーンの流れも素直だし、ハデなシーンは全くないし、
登場人物はほとんどしゃべらないけど、
最後まで、一時も目を離せない、あっという間の90分だった。


その理由は、”リアルさへのこだわり”かな、と思う。
脚本をはじめ、演技も撮影もものすごくよかったけど、
それらすべてのリアルさが半端じゃなかった。
演技とは思えない、誰かが書いたものとは思えないリアルさがあった。

そんじょそこらの映画より全くもって見応えがありました。
とっても勉強になりました。

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